回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

S&Pがウクライナ長期債務を格下げ

2014年02月21日 19時07分20秒 | 日記

米国格付け会社Standard & Poorsがウクライナの対外長期債務の格付けを、最近の政治的不安定性と国内での暴力衝突を理由にCCC+からCCCへ一段階格下げした。また、見通しはNegative(悲観的)で、更なる格下げも示唆している。このCCCは

当該債務の履行について現時点で不確実性が高く、債務の履行は、良好な事業環境、財務状況、および経済状況に依存している。事業環境、財務状況、または経済状況が悪化した場合に、債務者が当該債務を履行する能力を失う可能性が高い。

というもので、最下位のCCからわずか2段階上の投機的な水準。

今回の格下げは、今回の国内での騒乱により、ロシアからの支援の実施に不透明性が増したことをあげている。この格下げによって最悪ウクライナの債務不履行も視野に入れなければならなくなってきた。この格下げが世界の金融市場に与える影響は大きくないと思われるが、少なくともヤヌコビッチ政権に対しては早急な事態収拾(それも平和的な)への大きな圧力となるだろう。このままロシアの援助を仰ぐのか、それともEUが何か動くのか・・・

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ウクライナに平穏が戻るか

2014年02月21日 17時04分50秒 | 日記

金曜の朝まで続いたEU諸国(フランス、ドイツおよびポーランドの各外相)とヤヌコビッチ大統領との間で衝突防止についての合意が成立した模様。今朝のキエフは一見平穏を取り戻したようだが、100名近い死者を出したとされる今回の騒乱が本当に終息に向かうのか。

http://edition.cnn.com/2014/02/21/world/europe/ukraine-protests/index.html?hpt=hp_t1

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イスラム教徒の火星旅行は禁止に?

2014年02月21日 13時00分14秒 | 日記

ドバイで発行されている新聞によれば、イスラム教徒に対し、死亡する可能性が高い危険な火星に定住する正当な理由はないとして火星への旅行を禁止するFatwa(ファトワー)が出されたという。これは、オランダ所在の火星旅行企画会社Mars Oneが2022年に4人を火星定住のために片道切符で送り出すという計画の火星旅行に対しての回答である。

このFatwaの理由として、かかる片道旅行および火星での定住は生命の危険はらむものでありイスラムの教義からは正当化されない。すべての宗教において想定される危険から人命を守ることおよび安全を確保することは共通の事項であり、このことはコーランの7/24節に明記されている。そこでは自殺すること、殺人をすることを禁止しているが、火星における人類の生存にたいする危険は自殺にも等しいものであり、イスラム教の禁止しているものに当たるとしている。そして、この旅行はイスラムが禁止している自殺に相当するのであるから、参加者のイスラム教徒にはそれに見合った罰が下されるという。

これに対して主催者のMars Oneは昨日付で、火星への定住は技術的に可能で、月旅行に次ぐ人類の次の大きな一歩であり、太陽系の探索は、人類を団結させるものだ。火星は宇宙への人類の航行の第一歩となるものだ、としてこのFatwaの撤回を求めている。

既に20万人が申し込みをしているということだが、この計画には財政的および技術的な問題が指摘されている上に、このFatwaが出た以上、中東の富豪たちからの申し込みはキャンセルされることになるだろう。条件にもよるが、地球から火星までの旅行に7-8か月かかるというこの移住計画、本当に実現するのだろうか。片道切符というのはこれまでの新大陸への移住などで地球上では一般的だったが、これが宇宙となると話は別なのか、あるいは同じなのか。

http://www.mars-one.com/news/press-releases/mars-ones-response-to-the-fatwa-issued-by-the-general-authority-of-islamic

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