外出自粛(移動自粛)で専ら今いる北海道の庭の草木に目を向けるようになった今年の春、桜や梅の花に気を取られていたら生垣のすぐそばに植えてあるレンギョウが花を付けていた。まだ、三分咲きといったところだろうか。この黄色い花は遠くからでもよく目立つ。近所の庭のレンギョウは地面から放射状にのびやかに空に向かって華やかに咲いているのだが、我が庭のレンギョウは、一時は生垣を乗り越えて道路に飛び出すほど余りに樹勢が強かったので毎年刈り込んでいったら、いつの間にか控えめな球形のこんもりとした形に変わってしまった。北海道では春の先駆け、とでもいうように、こぶしの白い花と競うように咲いているのがよく見かけられる。桜、モクレンの開花も間近。今朝も気温が低いので梅の花はまだ開かない。
先日はタイの友人から連絡があったが、今日は現地で旅行会社を経営しているニューヨークの知人からメール。安否を尋ねたのに対して、彼女からはコロナウイルス感染への心配よりも今後の景気回復についての不安や政府の支援についての不満が書き込まれていた。病気から生き延びることはもちろんだが、一方で会社経営や生活のことも切迫した事柄。新規感染者数が一応のピークを迎えつつある今、アメリカの関心は、すでに経済(復興)のほうに移っているような感じを受けた。ただ、何事にも弁護士や会計士がかかわるアメリカ社会のこと、こういった専門家がまだ機能不全にあるようで、友の悩みは深い。
振り返ってみると、6年前の今日4月27日、北海道にいてレンギョウの写真を投稿していた。結局のところ、大きな自然の営みの中では季節は同じことを正確に繰り返しているようだ。