回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

うちで過ごそう

2020年04月16日 07時41分05秒 | 日記

コロナウイルスの感染拡大を防ぐために外出せず人に接触しないようにしようといってもすべてがうまくいくとは限らない。

この病気による死者が1万人を超え、首相と皇太子も感染した英国の深刻さは日本の比ではない。ロンドンは都市封鎖の措置により、食料品と医薬品購入以外では、一日1度の運動を除いて外出を禁じられていて終日自宅に閉じこもっていなければいけない。庭のある家に住んでいればともかく、アパート暮らしが普通のロンドン市民のストレスは極めて高くなっている。そして、、今後どれほど長く続くかわからない、という状態。その結果、家族や同居人との間での緊張が高まり、DVや離婚が急増していて社会問題になりつつある。英国の慈善団体で、人間関係についての調査、助言を行っている「Relate」(Aidan Jones会長)によれば、自己隔離や在宅勤務になって一日中家にいるという環境に変わった場合の対処方法および人間関係の危機を乗り切るには、家族などの同居人や友人との良好な人間関係を保つことが極めて重要だ、としている。同会は人間関係で緊張を起こさないあるいは起きた時に解消するために重要なこととして以下の点を挙げている。言われてみれば当たり前の、生活の知恵のようなものだ。もちろん、日本でもこのまま当てはまるとはいえないが何かの参考にはなるだろう。

1、他人が自分と同じように感じると思い込まない 

人も自分と同じと思い込むことによって、それが合致しないときには怒りや不満の原因になる。今回のウイルスについては誰もが経験したことの無いものであり、自分と同じように考えていると思い込むことは禁物

2、意思疎通、会話を欠かさない 

自分の感じていることや不安を率直に表現し、伝えることが最善

3、困難な問題に直面していることを受け入れる

今まで経験したことの無い状況であり。性急な解決を期待しないこと、気持ちの中に時間の余裕を持つことが必要。

4、家庭内のほかの大きな問題は当面棚上げ

今のような状況で、さらに深刻な問題を議論することは、良い結果をもたらさない。しばらくは保留にしておく

5、一日の中で仕事の時間と家庭の時間を峻別する

在宅勤務ではともすれば一日中仕事をすることになりかねずストレスが嵩じる、また、逆に、家庭の時間のみになるのも同様

6、お互いに優しさ、いたわりの気持ちを持つ

こういう時期だからこそ他人に対する思いやりが必要で、もし、気持ちが昂るようなことがあれば、5秒呼吸法(5秒間息を吸い込み、5秒間息を止め、5秒間かけて息を吐きだす)も有効

臨時の国民向けスピーチとして在位中で4度目となるエリザベス女王のテレビ演説。超高齢の元首が直接国民に語り掛け、鼓舞する姿にも事態の深刻さが。

このスピーチがウインザー城で撮影された際、感染防止のため、部屋には女王と防護服を着用したカメラマンの二人のみで他の技術職員は別室でモニターを見ていたという。

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