回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

Pay it Forward

2020年04月14日 07時58分06秒 | 日記

Pay it Forward. 先日たまたま見たネットの動画。黒人の父娘が、ケーキ屋で祖父の誕生日を祝うためにケーキを買おうとしたところ、レジまで持っていったものの、お金が足りなくてケーキを諦める(店員のつっけんどんな対応が印象的)。娘はケーキがないと祖父が悲しむのに、と父に抗議するが、父はお金がないんだ、諦めるしかないんだよ、と言って店を出る。そこへ、レジの後ろに並んでいた青年がそのケーキを持ってきて受け取ってくれという、父親は受け取れないというが、青年は、何か書かれたメモを渡しながら、自分がかつて母と一緒に食料品を買いに行ったがお金がなくて買うことができなかったとき、同じ店で行列をしていた人物から、買おうとしていた食料を渡され、その買い物袋には、pay it forwardと書いたメモが入っていた。青年はその後もそのことを忘れずに今、その時の借りを返す時が来たのだと思った。同じようにこの(pay it forwardと書いた)メモを渡すので、という。父娘は納得し感謝して受け取り、祖父の家に行ってケーキを渡す。祖父ははじめ喜ぶが、息子(すなわち父)がお金を持っていないだろうことを知っているので、どうしてこれを買うことができたのか、と問う。そこで、父は件の青年の話とメモを見せる、というもの。

就職して間もなく、会社の先輩と食事をする機会があった。食事が終わって支払いの段になり、相応の支払いをしようと財布を出したところ、その先輩から、自分は君よりも多く給料をもらっているので今日の支払いは自分がする。自分もかつて同じように言われて先輩に払ってもらったことがあった。だから君がいつか後輩とこのような席に臨んだら、君が後輩の分も払ってくれればそれでいい、と言われたことを思い出した。終身雇用の日本(企業)版、Pay it Forwardなのかも・・・

11日の家族の誕生日祝いのために、外出自粛もあり近所のペコちゃんの不二家にケーキを買いに行った時のこと。店には誰も客はおらず。ケースを見ると丁度いいサイズのチョコレートケーキが1500円で売っていたのでそれに決めて包装してもらっていたところに、父親と男の子が入店してきた。そして、値札だけがまだ置いてあったそのチョコレートケーキを欲しいといって店員に尋ねる。あらかじめ下見をしていたのかもしれない。店員はこれはもう売り切れです、と。つまり、そのケーキは一つしか作っていなかったのだ。父子は残念そうだったが結局諦めて、他のケーキを探していた。こちらは特にこのケーキに執着していたわけではないので、もし、店に来る順番が入れ替わっていたらこの父子も希望のものを買うことが出来ただろうに、と思うと申し訳ない気がした。いったん包装までしたものを彼らに譲っても決して喜びはしないだろうし、とにかく気まずくなる以外には考えられない。同じようなケーキ屋での出来事だからなぜか気になった。しようとしてもできない善意があるものだ。久しぶりの不二家の店内は、まるで人形の家の内装のように華やかだった。新小学校1年生の女の子の将来一番なりたい職業がケーキ屋さん、というのには、不二家の店内の煌びやかさが大きく役立っているのかもしれない。

 

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