少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

何かを言うこと

2005-02-25 23:27:59 | 哲学
何かを言うこと。

それがいいことでも悪いことでも。

何かを言うこと。

たとえば「この花は美しい」

といえば、「この花は美しくない」

という表現が必然的に生まれる。

どんなに最もなことでも、必ずその反対の言葉が存在する。

ある瞬間には、その言葉が絶対正しいと思っても、世界はいつも変化しているから、その反対の言葉が正しいと言えるときが必ず来る。

何かを言うこと。それは、いつか必ず否定される運命にあるのだ。

そのことが分かってもなお、何かを言わなければならないのだろうか。

何も言わなければ、何もしなくてもすむ。誰も傷つけなくてもすむ。

いや、そうではない。何も言わないこと、それ自身が実は表現なのだ。

黙っていても、何かを言っているのと同じことなのだ。

表現することは生きることと同じなのかもしれない。

それが無駄と分かっていても、必死に演技をし続ける。それが人生を美しく彩るのだろう。

美しく生きることはそれほど大事なことなのだろうか。

こんなにつらくても生き続けなければいけないのだろうか。