幸福感③「気持ちを元気にする」
● 実感する幸福とは
幸福を実感するとはどういうことでしょうか。
幸福から連想する気持ちにかかわる言葉としては、
「いきいき、うきうき、明るい、リラックス、前向き、楽観、元気」
が浮かんできます。
いずれも、ポジティブ感情に伴うものですね。
そうした感情の強さの合計として幸福感の程度が実感されているのだと思います。
でも、すぐに疑問が浮かんできますね。
こうしたポジティブ感情は、では、一体どこから生まれてくるのでしょうか。
このように後ずさり思考をしてみると、大きくは2つのタイプがあるようです。
① 心の世界――>ポジティブ感情―>幸福感(内発的幸福感モデル)
②外側の世界――>心の世界――>ポジティブ感情―>幸福感(外発的幸福感モデル)
あえて2つにわけてみたのは、たとえば、劣悪な環境におかれてもなお幸福と感じるようなケースがいくらでもあるからです。人間は本当にすばらしい生き物です。心の持ち方だけで幸福だと感じることができるのですから。
この例を一つ挙げるなら、「災害後ユートピア」あるいは「多幸症候群」と呼ばれている現象があります。災害にあって、からくも生き延びた人でも、しばらくたつと、「助かってなんて自分は幸運なんだろう」としみじみと幸福を感じる現象です。
「幸福は心の持ち方」とよく言われるのは、こうした人間の心理を知っているからですね。
もちろん、②のように、環境的(物質的)な豊かさも幸福感にそれなりに関与していることも言うまでもありません。ただ、人間の場合、それだけではない、ということですね。
国民総生産(GDP)と幸福感とは必ずしも一致しないということも、先ほどの大阪大学の調査で知られています。
では、話を戻して、①でいう、ポジティブ感情をもたらす心の世界とはどういうものでしょうか。
まずは、性格がありますね。
「明朗、外向的、活動的 楽観的、感情安定、受容的」
といったところでしょうか。いわば、ポジティブな性格ですね。
性格と密接に関係しますが、思考の習慣もあります。
友達を遊びに誘った。でも断わられた。そのとき、あなたは、どういうように考えますか。
「せっかくさそってやったのにことわるなんて」と思えば、気持ちは攻撃的になり幸福感とはほど遠いものになりますね。
でも、「何か都合があったのだろう」と相手に配慮できれば、気持ち穏やか。
さらに「ではこの次、映画にさそってやろう」と考えられるなら、ポジティブ感情を抱くことができますね。
ポジティブ感情へといざなうのがポジティブ思考です。
次は、だんだん大きい話になりますが、生き方ですね。
目標を持って前向きに生きている人は、幸福感が高くなります。
目標に少しずつ近づくことがわかれば、そして結果として目標に到達できれば、自分にご褒美を、となります。
さらに、やや抽象的になりますが、自分自身にそれなりに満足している人です。
これはやや危ないところがあるのですが、幸福感の一番基礎になっているように思います。
なぜ危ないかというと、もう一段上へという向上心を削いでしまうかもしれないからです。
ですから、前述した生き方とセットで考えて、常に目標へと自分を向上させている自分の今を肯定するという、やや難しい心の習慣づくりが必要になるところです。
こんなところが、幸福感を高める心の世界だと思います。
しかし、幸福であると感じるには、外の世界、②のケースも必要です。とりわけ、我々のような凡人には。
● 実感する幸福とは
幸福を実感するとはどういうことでしょうか。
幸福から連想する気持ちにかかわる言葉としては、
「いきいき、うきうき、明るい、リラックス、前向き、楽観、元気」
が浮かんできます。
いずれも、ポジティブ感情に伴うものですね。
そうした感情の強さの合計として幸福感の程度が実感されているのだと思います。
でも、すぐに疑問が浮かんできますね。
こうしたポジティブ感情は、では、一体どこから生まれてくるのでしょうか。
このように後ずさり思考をしてみると、大きくは2つのタイプがあるようです。
① 心の世界――>ポジティブ感情―>幸福感(内発的幸福感モデル)
②外側の世界――>心の世界――>ポジティブ感情―>幸福感(外発的幸福感モデル)
あえて2つにわけてみたのは、たとえば、劣悪な環境におかれてもなお幸福と感じるようなケースがいくらでもあるからです。人間は本当にすばらしい生き物です。心の持ち方だけで幸福だと感じることができるのですから。
この例を一つ挙げるなら、「災害後ユートピア」あるいは「多幸症候群」と呼ばれている現象があります。災害にあって、からくも生き延びた人でも、しばらくたつと、「助かってなんて自分は幸運なんだろう」としみじみと幸福を感じる現象です。
「幸福は心の持ち方」とよく言われるのは、こうした人間の心理を知っているからですね。
もちろん、②のように、環境的(物質的)な豊かさも幸福感にそれなりに関与していることも言うまでもありません。ただ、人間の場合、それだけではない、ということですね。
国民総生産(GDP)と幸福感とは必ずしも一致しないということも、先ほどの大阪大学の調査で知られています。
では、話を戻して、①でいう、ポジティブ感情をもたらす心の世界とはどういうものでしょうか。
まずは、性格がありますね。
「明朗、外向的、活動的 楽観的、感情安定、受容的」
といったところでしょうか。いわば、ポジティブな性格ですね。
性格と密接に関係しますが、思考の習慣もあります。
友達を遊びに誘った。でも断わられた。そのとき、あなたは、どういうように考えますか。
「せっかくさそってやったのにことわるなんて」と思えば、気持ちは攻撃的になり幸福感とはほど遠いものになりますね。
でも、「何か都合があったのだろう」と相手に配慮できれば、気持ち穏やか。
さらに「ではこの次、映画にさそってやろう」と考えられるなら、ポジティブ感情を抱くことができますね。
ポジティブ感情へといざなうのがポジティブ思考です。
次は、だんだん大きい話になりますが、生き方ですね。
目標を持って前向きに生きている人は、幸福感が高くなります。
目標に少しずつ近づくことがわかれば、そして結果として目標に到達できれば、自分にご褒美を、となります。
さらに、やや抽象的になりますが、自分自身にそれなりに満足している人です。
これはやや危ないところがあるのですが、幸福感の一番基礎になっているように思います。
なぜ危ないかというと、もう一段上へという向上心を削いでしまうかもしれないからです。
ですから、前述した生き方とセットで考えて、常に目標へと自分を向上させている自分の今を肯定するという、やや難しい心の習慣づくりが必要になるところです。
こんなところが、幸福感を高める心の世界だと思います。
しかし、幸福であると感じるには、外の世界、②のケースも必要です。とりわけ、我々のような凡人には。