●トップダウン処理
・空腹のときには、やたらにレストランの表示が目につく
・サッカーが趣味。それに関連する情報は自然に目に飛び込んでくる
・ある政党を支持していると、それを強化する情報しか受け入れない
一番目は欲求が、2番目は頭の中の知識が、3番目は信念が、集中力をコントロールして、選択的に外の世界の見えを作りだしています。この類の情報処理をトップダウン処理といいます。
トップダウン処理は、雑多な情報のあふれる外の世界から、トップ(欲求、知識、信念)に限定された情報だけを集中して処理します。集中によって選択された情報の処理はきわめてスムーズに行われますが、それ以外の情報は無視されてしまいます。その無視したところに、ミスを防ぐ情報があると、必然的にミスが発生することになります。これが思い込みエラーです。
サッカー好きな人が、オリンピックのニュースで「日本が優勝した」と小耳に挟んだだけで、「サッカーで金メダル」と思いこんでしまうような誤りです。
こうした処理とは反対に、感覚器官からのデータに基づいて認識を構成するような処理の仕方を、ボトムアップ処理という。