代表性バイアス(representativeness bias)
日常の生活の中で、あることがどの程度「ありがち」なことかを確率で判断しようとします。この時、私たちは実際に自らがより多く経験していること、つまり代表性にたよってしまいます。
ここで言う代表性とは、目立った特徴や表面的な特徴で物事の類似性を表現することをいいます。例えば、魚の絵を簡単に書いてみようとするとき、多くの人がラグビーのボールのような形の胴体と、三角形に近い形の尾ひれで魚をあらわそうとするのではないでしょうか。この時私たちは魚の表面的な形の特徴を、魚の代表性として用いているのです。
私たちが何か物事を判断するのに、いちいちすべてを詳しく検討したり、分析していたのでは時間がかかってしまいます。そこでこの代表性に着目することによって、私たちは簡単に物事の類似性を見つけたり、類似性に基づいて判断を下すことができるようになります。
しかし、この代表性に頼りすぎてしまうと、それは判断の誤りの原因となります。この代表性による誤った認知を代表性ヒューリスティックというのです。(MM)