2016年の3月。
甲府にツーリングに行った帰りに、ETCが作動しなくなってしまった。
中央高速に入ったときには正常に動いていたのだが、出口にゆくとゲートは開かず、ETCのパイロットランプが消えていることに気づいたのだ。
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メーターの右にある緑色のETCのパイロット・ランプが点灯しないと異常(ETCカードが装着されていないと赤色ランプが点灯する)。
高速の出口のバーのすき間を通り抜けて、路肩にバイクを寄せて停止すると、係員がやってきたので事情を話して対応してもらった。ETCカードをわたして清算してもらったのだ。
このときはETCが故障したのだと思ったのだが、フロント・ライトやウィンカーもおかしくなっていた。バッテリーが原因かと考えて、帰って点検するとバッテリー液がなくなり、カラカラの状態になっている。バッテリーを交換すればETCも復旧するものと考えたが、そうならなかった。
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ETC本体はフロント・カウルの中に設置されている。
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ETCにはヒューズがあるはずで、それがバッテリー切れの異常電圧で切れているのだろうから、交換すれば直るのではないかと考えて、カウルの中を見てみた。
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それらしきケースがあったので開けてみると、これはただのカプラーで、電線がつながれているだけだった。もとよりメカも、なにより電気に弱く、どこにヒューズがあるのかわからない。ネットで日本無線のETCの構造などをしらべてみるも、ヒューズはでてこない。これ以上は私には無理なので、専門家に診てもらうことにした。このときはヒューズを換えれば直るはずだと考えていた。
いつも修理や車検でお世話になっているショップで診てもらうと、ヒューズを換えると即座に切れてしまうとのこと。ETC本体がショートしてしまっているから、交換するほかないとの見立てであった。費用は4万円とのこと。正確には43200円(消費税込み)。
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ヒューズはライトの裏側、フロント・フォークの前にあった。
4万円はいたい。しばし考えることとして、一度バイクを持ち帰った。点検料はヒューズ1本の540円だった。
4万円は高いので、もう少し安くならないものかと近くのパーツ・ショップに当たってみることにした。まずたずねたのはETCの修理はできないのかということ。可能だが、ETCをはずしてメーカーにだし、直してまた取り付けると、交換するのと同じような金額がかかるとのこと。だから修理ではなく、交換をお勧めしていると。言われてみればそうだろう。しかもETCは2008年から使っているから8年たっている。十分に働いてくれたから交換するのも仕方がないものと思われた。
となると、問題は費用である。見積もりをしてもらうと、ETCの取り外しだけで3000円から5000円、取り付けは5000円から8000円。ETC本体は18000円ほど(アンテナ別体型)。ほかにETCを登録するセットアップ料もかかる。ざっくり30000円から35000円くらいだ。
修理の選択肢はなくなり交換と決めた。あとはどこでやってもらうかだが、多少高くともいつもお世話になっているショップに手がけてもらうことにした。少しは売り上げや利益に貢献したいからね。
取り外し、取り付け、セットアップすべてで43200円でETCの修理はなった。ETCはふたつのメーカーの製品があったが、えらんだのはこれまでと同じ日本無線の別体式のもの。今回こわれたのはバッテリー上がりのせいで、品質のせいではないと感じている。日本無線は元々軍需メーカーで、私は会社としても、株式投資の対象としても、日本無線を信頼しているのだ。
2008年にETCをつけたときには助成制度があった(そのときの顛末はこちら)。その恩恵に浴したわけだが、今回はなし。高額の費用がかかっても、ETCの便利さを知ってしまうとなしではいられないものだ。
追記
電気とメカに詳しいかつぼんさんから、異常電流で壊れるようでは日本無線の安全対策ができていない、と指摘がありました。
追々記
バッテリー切れは、レギュレーターが壊れたためだった。レギュレーターの異常で電圧があがり、バッテリー液が蒸発してしまったのだ。それでETCも壊れたと思われるので、日本無線の安全対策ができていないとは言えないのかもしれない。それはレギュレーターの交換の記事でどうぞ。
甲府にツーリングに行った帰りに、ETCが作動しなくなってしまった。
中央高速に入ったときには正常に動いていたのだが、出口にゆくとゲートは開かず、ETCのパイロットランプが消えていることに気づいたのだ。
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メーターの右にある緑色のETCのパイロット・ランプが点灯しないと異常(ETCカードが装着されていないと赤色ランプが点灯する)。
高速の出口のバーのすき間を通り抜けて、路肩にバイクを寄せて停止すると、係員がやってきたので事情を話して対応してもらった。ETCカードをわたして清算してもらったのだ。
このときはETCが故障したのだと思ったのだが、フロント・ライトやウィンカーもおかしくなっていた。バッテリーが原因かと考えて、帰って点検するとバッテリー液がなくなり、カラカラの状態になっている。バッテリーを交換すればETCも復旧するものと考えたが、そうならなかった。
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ETC本体はフロント・カウルの中に設置されている。
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ETCにはヒューズがあるはずで、それがバッテリー切れの異常電圧で切れているのだろうから、交換すれば直るのではないかと考えて、カウルの中を見てみた。
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それらしきケースがあったので開けてみると、これはただのカプラーで、電線がつながれているだけだった。もとよりメカも、なにより電気に弱く、どこにヒューズがあるのかわからない。ネットで日本無線のETCの構造などをしらべてみるも、ヒューズはでてこない。これ以上は私には無理なので、専門家に診てもらうことにした。このときはヒューズを換えれば直るはずだと考えていた。
いつも修理や車検でお世話になっているショップで診てもらうと、ヒューズを換えると即座に切れてしまうとのこと。ETC本体がショートしてしまっているから、交換するほかないとの見立てであった。費用は4万円とのこと。正確には43200円(消費税込み)。
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ヒューズはライトの裏側、フロント・フォークの前にあった。
4万円はいたい。しばし考えることとして、一度バイクを持ち帰った。点検料はヒューズ1本の540円だった。
4万円は高いので、もう少し安くならないものかと近くのパーツ・ショップに当たってみることにした。まずたずねたのはETCの修理はできないのかということ。可能だが、ETCをはずしてメーカーにだし、直してまた取り付けると、交換するのと同じような金額がかかるとのこと。だから修理ではなく、交換をお勧めしていると。言われてみればそうだろう。しかもETCは2008年から使っているから8年たっている。十分に働いてくれたから交換するのも仕方がないものと思われた。
となると、問題は費用である。見積もりをしてもらうと、ETCの取り外しだけで3000円から5000円、取り付けは5000円から8000円。ETC本体は18000円ほど(アンテナ別体型)。ほかにETCを登録するセットアップ料もかかる。ざっくり30000円から35000円くらいだ。
修理の選択肢はなくなり交換と決めた。あとはどこでやってもらうかだが、多少高くともいつもお世話になっているショップに手がけてもらうことにした。少しは売り上げや利益に貢献したいからね。
取り外し、取り付け、セットアップすべてで43200円でETCの修理はなった。ETCはふたつのメーカーの製品があったが、えらんだのはこれまでと同じ日本無線の別体式のもの。今回こわれたのはバッテリー上がりのせいで、品質のせいではないと感じている。日本無線は元々軍需メーカーで、私は会社としても、株式投資の対象としても、日本無線を信頼しているのだ。
2008年にETCをつけたときには助成制度があった(そのときの顛末はこちら)。その恩恵に浴したわけだが、今回はなし。高額の費用がかかっても、ETCの便利さを知ってしまうとなしではいられないものだ。
追記
電気とメカに詳しいかつぼんさんから、異常電流で壊れるようでは日本無線の安全対策ができていない、と指摘がありました。
追々記
バッテリー切れは、レギュレーターが壊れたためだった。レギュレーターの異常で電圧があがり、バッテリー液が蒸発してしまったのだ。それでETCも壊れたと思われるので、日本無線の安全対策ができていないとは言えないのかもしれない。それはレギュレーターの交換の記事でどうぞ。