
首都圏の緊急事態宣言が解除されたので、バイクでツーリングにゆくことにした。今年はスキー・シーズンが新型コロナ・ウィルスのために途中で強制終了されてしまい、その後は自粛期間となったので、これが数ヶ月ぶりの外出である。目的地は走りなれた秩父とした。

地図も持たずに走りだしたが、まず顔降峠に立ち寄った。以前から何度も自転車で通っているところだが、バイクで走っても、かなりの急坂がつづく。あらためてきびしいルートだと感じる。DRの先に見える茶屋をいつも利用したが、この日もサイクリストが何人かいて、食事をしていた。そのうちランドナーでも来たいとおもう。バテバテになるのを覚悟してである。

道の駅、あしがくぼ、で休憩する。ここはバイク・マニアが集まるところのようだが、私がついたときにはピカピカのヤマハTX650が1台いただけで、ほかにたくさんいたバイクは現行モデルばかりだった。

目的地は決めていなかったが、橋立鍾乳洞にある、秩父霊場の二十八番札所、橋立堂を折り返し地点とした。橋立堂は岩の絶壁の下にたっている観音堂だ。ご本尊は秩父でここだけの馬頭観音様である。

岩の崖の下に橋立堂はたっている。岩肌には鳥がいるようでカメラマンが望遠レンズをかまえていた。バイクの後ろにあるのは食堂で、この日は休みだった。

食事は秩父のデパート、矢尾百貨店にある株主優待のつかえるレストランでしたいと思っていた。はじめて矢尾百貨店にいってみると、昭和から時間が止まったようなレトロな百貨店だった。

上階にあるヴィア・ホールディングスの運営するカプチーナにはいる。

ここには他のカプチーナにはない、秩父名物の豚味噌丼やわらじかつ丼、そばがある。その中から豚味噌丼の大盛り1100円をチョイスした。

大盛りにすると肉が2倍になる。ボリュームもあり、手堅い味つけの男飯だった。ランチはドリンク・バーがサービスなのもよし。つぎはわらじかつ丼にしてみたい。

食後はデパートの中をじっくりと見た。品揃えは独特だ。夫人の和装礼服が充実している。結納品や神棚もある。生地などの手芸コーナーもあるが、信じられないくらいに時代がかった屋上遊園地があった。

その遊園地にゆくと、バイキンマンカーの横にお巡りさんがたっている。武甲山を背景にしているが、何十年前からここにいるのだろうか。

ちょび髭のお巡りさんだ。よく見ると、意外と若い。

食事と矢尾百貨店を楽しんだ後は秩父神社にやってきた。境内では茅の輪くぐりをやっていた。

秩父神社の参道はよい雰囲気なので歩いてみた。

すると、絶メシロードという車中泊のドラマにでてきた、パリー食堂がある。ここも超絶レトロだ。

店の前のサンプルもよい感じだった。

秩父神社の参道の近くには札所十五番の少林寺がある。

ここにも立ち寄らせていただいた。

秩父神社のまわりを歩いていると秩父鉄道の秩父駅にでた。西武秩父駅には何度もいっているが、ここははじめてだった。
帰りは長瀞まわりにしようかと思ったら、定峰峠の看板がでている。このルートをとるが、通行止めだ。そこで看板にしたがって札所一番の四萬部寺(しまぶじ)の横をゆくと、東秩父方面と案内があるのですすむと、山の中の細い舗装林道に迷い込んでしまった。
天空のポピーの横をとおり、高原牧場方向にゆくが、越えた峠は粥新田峠だったろうか。結局牧場には行けないとあるので、長瀞にくだって帰宅した。