
雪のつもったダートを慎重にすすんでゆく。ときにバイクをとめて、歩いて先をみにいったりした。

北向きの道路に積雪はあり、日当たりのよいところの雪はきえている。雪のつもっているところをさけてすすむ。

しかし高度をあげてゆくと雪はふえてきた。

ダートになってから6キロ地点まですすむと全面積雪路になってしまった。路面にはスタッドレス・タイヤを装備した四駆がはしった跡がある。四輪はゆけるのだろうがバイクではきびしそうだ。歩いて先を見にゆくが、これ以上はすすめないと判断した。

止めてあるバイクを上からみる。

足下の状況。意外とグリップはするのだが、峠まではまだ4キロのこっている計算だ。進んでも苦労するだけだろう。ひきかえしてゆくとバイクが2台やってきた。スズキVストーム250でサイド・ボックスまでつけている車輌だ。彼らは峠までゆくと言う。この先で雪がふかくなるからUターンしてきたと伝えてわかれたが、彼らのバイクですすめるなら、私のセローでもゆけるはずだし、どうなるのか見届けたい気持ちもあって、また山をのぼることにした。

すると私がUターンしたすぐ先でVストームは横になっていた。手伝いましょうか? と声をかけたが、ふたりなので大丈夫です、この先はいけません、無理です、とのことなので山をくだることにした。

雪道をくだってゆくとホンダCRF250とスズキ・エブリィがきたが、四駆のエブリィなら峠をこせたかもしれない。

キャンプ場のある廻り目平をみてゆくことにする。

しかし入場料がかかるとのことなので断念した。

昼食をとるために川上村にあるスーパーのナナーズにゆく。気温は11℃で日差しはあるが空気はひんやりとしている。

ナナーズにはイートイン・コーナーやラウンジがあるときいていたので、ここで食事をとろうと考えていた。店内にはレストラン・コーナーもあるが、白身魚の弁当とおにぎりを645円でかってレンジであたため、2階の席でたべることにした。弁当はおにぎりがいらないほどのボリュームだ。ナナーズはポリシーがあってフレンドリーなスーパーなので大好きになった。

雪道の林道をはしって、いささかダートに食傷気味なのだが、せっかく信州まできているので、次の林道にすすむことにする。ふたたび小海駅までもどり、県道2号線から県道124号線とつないでぶどう峠方向にすすみ、茂来林道(もらいりんどう)の入口についた。

茂来林道の入口は看板があるからわかりやすい。大弛峠よりも標高がひくいから、こちらには雪はないだろうとふんだのだ。

入口から3、6キロでダートになった。

ダートにはいってすぐにオフロード・バイクが4台やってきたが、彼らはとばしてきたからあぶなかった。事故がおきたらたのしいツーリングが台無しだ。林道では対向車がくることを想定してはしってもらいたいものである。

林道は入口からのぼってゆく。

山頂付近はすすきが茂っていて見通しがわるい。

いろづいていているのは落葉松だろうか。

対向してきたバイクのタイヤの跡がのこっている。

茂来林道は全体的にはしりやすいが、拳大の石がゴロゴロしていたり、砂利がふかいところや、落葉のつもるなど、路面はバラエティーにとんでいた。

10キロほどで舗装路にでた。

出口は牛のいる牧場である。