月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

335.平田屋台はもともとどこの屋台==山車・だんじり悉皆調査と○○から考える=(月刊「祭御宅」2021.5月4号

2021-05-11 19:30:19 | 屋台・だんじり・神輿-装飾の題材-

●唯一の梵天平屋根屋台

三木の平田屋台といえば、高木、大村とならぶ「よー担ぐ屋台」として三木の人には知られています。そして、高砂市曽根とか加西市北条などの反り屋根分布地域の人からすれば、平屋根やのに屋根には刺繍の布団締めではなく、エビ、シャチの金具の梵天がついていることに注目することでしょう。

このブログの読者なら平田屋台が反り屋根屋台であったことをご存知の方も多いでしょう。もしかしたら、昭和41年(1966)に屋台を神崎郡市川町から購入し、昭和53年に平屋根に改修したことも一般常識として認識している方もいるかもしれません。

反り屋根の平田屋台はこちら(YouTubeに動画をあげてるかたがいます。)

●では市川町のどこの屋台?

では、市川町のどこの屋台でしょうか?もしかしたら知っている人もいるかもしれないのですが、管理人は分からないので調べてみました。手がかりは、いわねえ氏の「山車・だんじり悉皆調査」。山車、だんじり、屋台などなどの全国の祭を調査しています。

その中の神崎郡のところを見ていきます。

 

売却でページ内検索

3件ヒットしましたが、全て福崎町のものでした。

 

廃絶でページ内検索

3件ヒット、うち2件が市川町のものでした。

 

猿田彦神社

1件は猿田彦神社で大河内町新野と野村が廃絶したそうです。そのうち大河内町新野は友人のご教示と管理人が実際に確認したところ、屋台前面の布団より下を絵馬に改造して奉納しています。なので、野村屋台が候補に上がります。

 

笠形神社

下牛尾、河内の2台が廃絶とのことです。

猿田彦神社の野村、笠形神社の下牛尾と河内が平田屋台のもとの所有者候補になります。

 

井筒の紋は。。

この時に便りになるのが井筒についている神紋ですが、平田屋台には天神さんの梅鉢がついています。

猿田彦神社、笠形神社の近くにも天満宮はあるようですが、これでは候補の3台から1台に絞ることはできません。神崎郡の前は曽根天満宮の屋台だった可能性もあります。実はこの梅鉢紋で特定できることを期待して書き始めたのですが、期待はずれの結果となりました。

 



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