天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「パドマーワト 女神の誕生」@26作目

2019年06月12日 | 映画感想
「パドマーワト 女神の誕生」

16世紀にイスラム教神秘主義者の詩人マリク・ムハンマド・ジャーヤシーが著した叙事詩「パドマーワト」を実写映画化。
自分はまーったく知らなかったけど、インド人なら誰もが知る超有名一大叙事詩だそーで、インド国内では過激な宗教団体らによって映画製作反対運動等が起こったとか。
…という訳でお久しぶりなボリウッド。インド映画は上映時間長~め長~め、本作も164分あります。長いですぅー!

あらすじ
13世紀末、西インドの小国・メーワール王国の妃となった絶世の美女、パドマーワティ(ディーピカー・パードゥコーン)を巡り、夫である国王ラタン・シン(シャーヒド・カプール)の誇りを重んじる高潔さと、北インド一帯を席巻する強大な軍事力で、全てを手中にする事に執念を燃やすイスラム教国の王、アラーウッディーン(ランヴィール・シン)の野望が火花を散らす。
天下に轟くその美貌が巻き起こした一国の存亡の危機に、聡明なパドマーワティの下した決断とは?(公式サイトのイントロダクションの一部を抜粋)

先ず何と言ってもね、
本作を観た人の9割以上の脳内に以下の四字熟語が飛び交う事必至。それは…


.。*゚+.*.。 絢 爛 豪 華 ゚+..。*゚+



いやぁ~こりゃすげーなーw
なんでも本作はインド映画史上でも類のない程の製作費だったそーで、衣装だけでも3,500種、中には1着で200万ルピー(約320万円)、重量30kgにも及ぶものもあったとか。
いわゆる「王朝絵巻」的なお話なので、王宮内でのダンスシーンとか特に王女と女官達がさんざめく様子なんざぁーそりゃーもう眼福感がハンパない!
特に主人公「パドマーワティ」を演じたディーピカーちゃんの美しさたるや、冗談抜きでこの美貌を巡って国が滅びるなら充分アリだな!と納得のレベル☆
インドの女優さんってほんっっっとに人間離れした超絶美貌の方が結構いらっしゃるわよね。平たい顔族の我々には1㎜もない遺伝子情報だなこりゃー^^;

んで、悪者役がもう一目見て「うへぁ~こりゃー悪い事考えてそーな顔だなぁー!」って誰もが思うようなもっそい悪人相なんだよねw
ところでこの超絶極悪面だったアラーウッディーン役のランヴィール・シンさんとディーピカーちゃんは何とリアルではご夫婦なんだとか!(どひー)
インド映画界恐るべし…いや、コレはあんま関係ないか^^;
という訳で、劇中の色遣いもパドマーワティ→黄金、赤(クライマックス以降)が中心の華やかな、メーワール王ラタン・シン→白・ベージュを中心とした優しいイメージ
アラーウッディーン→黒や茶を基調とした暗く残忍性を強調した感じになっていて、視覚的にも凄くアピールして来ます。

まあ話的にはよくあるあるな歴史王朝絵巻的なヤツで、でも「美女を巡って国盗りに乗り出す」ってのがちょーっとピントずれてないか?と思わなくもないけどw
しかもアラーウッディーンは話に聞いただけで結局一度もパドマーワティを見た事すらないんですよ。それであそこまで意地になって軍勢動かせるもんかねぇ?^^;
兵士達も自分らが戦わされてる事の発端が「スルターンが美女を自分の物にしたいから」という理由だと知ったらどう思うんだか…

と、まあ微妙にモヤる部分が無きにしも非ずですが(苦笑)、ボリウッドらしいステキング☆なダンスシーンは必見ですしなにしろ絵面が美し過ぎて悶絶モノ!
上映時間2時間半超ですがまーったく退屈する部分はありません。たまにはこういうゴージャスなTHE☆映画!みたいな作品をゆっくり劇場で楽しみたいですね♪
コメント
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