天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

LA VAGABONDE(ラ・ヴァガボンド)

2019年06月19日 | グルメ


【LA VAGABONDE(ラ・ヴァガボンド)】
  名古屋市中区千代田2丁目14-24 キャノンピア鶴舞 1F TEL:052-253-7343

祝!ミシュランガイド東海 ☆☆(星2つ獲得)
んーどうして星3つじゃないんだろう?ってまず思った。それくらい個人的に絶対的信頼度の高いフレンチ。
もう何度行ったか回数なんか数えてねーよ!…といいたいトコロだけどせいぜい年2回も行けたらラッキーレベルなので(滝汗)
それでもシェフもちゃーんと私達バカ夫婦の事を覚えていて下さっていて本当に本当に有り難い限り。

という訳で、旦那の誕生日ディナーに食べに行って来ました。因みに前回は去年の自分の誕生日…だから10ヶ月振り(ひー!)
去年から更にディナーの料金が値上がりして遂に¥12,000-(税サ別)
最初に行った頃からお値段約倍になった訳ですが、正直言ってコレでもまだお値打ち過ぎると思う!とにかくこの店のクオリティは本当にハンパない!!

では、相変わらずワイン飲んでヨッパで説明聞いてるのでほぼなーんも覚えていない(コラコラ)、よって画像先行で。



最初のテーブルセット。シンプルになったね



先ずは乾杯でグラスシャンパンを頂きます。
ソムリエ氏に伺ったらペアリングにしても1杯目シャンパンでサーブしますよ、というお話だったので自分だけペアリングのハーフ(350mlお任せで¥5,500-)を。

先ずはオードブル「化石の上」シリーズから



口取りは木の化石の上に載せられた米粉チップス。
国産ウニの下にはブルゴーニュ産の「エポワスチーズ」というウォッシュチーズが入っている。
まだこの段階では酔っぱらってなかったので聞き覚えの余りない「エポワスチーズ」という説明を聞いてサッとメモっておいた←でもメモったのココまでw



二皿同時サーブされた。おぉ?何か見立ててある感じ…



滋賀県産の稚鮎をサッとフライして…上に色んなモノが掛けてあるんだけど、その中で印象的だったのが葉ニンニクをどーにかこーにかしたモノ←だからもう忘れt…^^;
稚鮎の旨味と甘みを感じながら最後にフワッと軽くニンニクが香る。
そして…まるで川藻の中を稚鮎が遊んでいる風に設えてあって見た目も爽やかで季節感タップリ(^^♪
川藻はレモングラスで表現しているようです。



薄焼きした…なんだったかなー(滝汗)をロールにして中にチーズ(ブラータだったかな?失念。すまん)で作ったクリームがタップリ
下に敷いたヒマワリの種はローストしてあるのでそのままワインのおつまみに流用~♪



化石シリーズまだ続きます!(すげー色んな種類出て来ておったまげ!)



旦那がジビエNGだと伝えてあるので最初に「オードブルに少量ですが猪肉を使っているのですが大丈夫ですか?」と聞かれたので「メインじゃなければ全然OK」と。
という訳で、イノシシのお肉を極薄切りにして巻いてある。中にはハーブとなんだっけーもっと色々入ってたんだけどー!><
上にほんのちょこっと乗ってるのはほんのちょっぴりピリッとする味噌
今回色んなお料理に少しだけ味噌のソースを使っていて、この味噌が自家製で2年熟成させたものだそーだ。
ふ、フレンチなのに自家製で味噌まで仕込んでいたんすか…シェフ恐るべし^^;

どうやって調理するとこんなに軽やかでクセがなく脂身の甘みを引き出しまくった猪肉になるんだか!相変わらず美味過ぎて悶絶!!



ピスタチオ豚だったかな…エサにピスタチオを食べさせて育てたブランド豚だそーで(初めて聞いたわ)それをイカスミで包んだもの。
いやイカスミでは包めないけど包むモノにイカスミを入れて味付けた、という事だよ見りゃ分かるだろーよ^^;
コレさー、ピックで刺してヒョイッと口の中に入れちゃったんだけどめっちゃ豚が美味くて!しまったちょこっとだけ噛んで中身どーなってるか見れば良かったorz



和牛(どこ産だったか聞いたけど忘れたw)で作った生ハム。和牛生ハムは生まれて初めて食べた。
そりゃー美味いわー。口の中で融けるよね。脂身が融点ギリギリって感じ。



ガスパチョ、ソムリエ氏が「割と酸味を利かせているからシェフが別の物に差し替えようか悩んでいる」と言うので「ガスパチョ大好きだから全然ヘーキ」とお答えして。
(自分、和の酢とこめかみに来る位の超~酸っぱいのが苦手だと伝えてあるので)
トマトから透明のスープを引き出して、酸味を利かせてサッパリと仕立ててある。上にはアオリイカだったか?をミキュイにしてON



愛知県産のアナゴに自家製タレと色んなモンを振りかけて(相変わらずいい加減ですまん)、アナゴの下には京水茄子だったかな。
アナゴ大好きだーよー♪タレとスパイスとの中に隠れている水茄子の味のバランス最高!今回和のテイスト結構入ってるね。



ワインチェンジ。ドイツ産のロゼ キツネの絵を描いたラベルがラブリー



メニューは「Betterave」へ。
Betteraveはフランス語で「ビーツ(ビート)」の意味。
輪切りにして味付けたビーツや薄くスライスしてサッとフライにしたビーツなど盛った中には渡り蟹の身とミソを合わせて味付けた具がタップリ
からし菜やハーブも一緒に盛り付けてサラダ風に。上に掛かっているのはカラスミとなんだったかなー色々(ヲイ
上から下までざっくりと混ぜて食べると何とも贅沢な味のサラダが(^^♪



ワインチェンジ。次の料理「フォアグラ」に合わせて濃厚甘めのアルザス・グラン・クリュ



お店では敢えてクチにしないけど…コレはこのお店のスペシャリテだよね。毎回フルーツは季節の物で変わるけど必ず出て来る熟成フォアグラとフルーツのサンド
今回は宮崎県産マンゴーと。フォアグラとマンゴーの組み合わせって鉄板だよなー。
でもね、このお店のフォアグラは本当に本当に美味しいから!個人的にこの店といりなかの「ガッルーラ」のフォアグラには絶大の信頼を寄せてる。
最近ガッルーラ行ってないからなぁ~。ヴァガボンドの方がうちから近いからコッチに来れればもう充分かなーって思っちゃって。ヘヘヘッ



ワインチェンジ。香りの良い軽やかな甘みが飲みやすいヴーヴレ



最後のオードブル(オードブル何品出すねん)「Carre」
Carreは「四角」の意味で、画像では分かり難いだろーけど黒米と空豆?だったかで作ったピューレで作った土台が四角になってる。
その上にサラダ仕立てにしたハーブ類、そして小海老(何エビだったか聞いたけど忘れたー)がドッサリ。
これも上から下までぜーんぶごちゃまぜにして食べると色んな味と触感がバランス良く流れ込んでくる。黒米の触感が特にアクセントになっていていい感じ♪



ワインチェンジ。いよいよお魚のメインに合わせてブルゴーニュ、シャルドネでキリリと。



お魚のメインは甘鯛を2種のソースで。
1つは画像手前のハマグリから取った澄んだソース、そして奥の黄色のソースは卵黄から作った(オランデーズ)ソース
花ズッキーニ、博多産の希少キノコ、月山筍、等を添えて…甘鯛の皮目がパリッパリで身がしっとりふっくら美味過ぎるぅー!
この店の火入れ、いつも完璧です!これ以上生っぽくてもこれ以上火が入り過ぎてもダメ。正に完璧な一瞬を捉えて来る。凄過ぎる!



ワインチェンジ。メインに合わせて渋みがありながらもスッと喉を通るフルボディ系のシャトー・ド・フラン レ・セリジェ



本日のお肉は「シストロン仔羊」
シストロンはプロヴァンス地方の地名だそーで、この地の仔羊はブランド化されていて超希少。
なんでも狂牛病騒ぎがあってしばらく(16年間)輸入が禁止されていたそーで、ようやく2017年頃から少しずつ日本にも出荷されるようになったんだとか。
コレをロースと脂身の部位とバラ肉の部位を絶妙火入れで提供。ソースは仔羊から取ったものをお皿をサーブした後でテーブルで掛けてくれました。

ロースはしっとり柔らかく、バラは脂身とのバランスが絶妙。それよりなにより、この脂身の美味しい事と言ったら!!
ソムリエ氏にも「お肉が美味しいのもともかく、脂身の甘みがとにかく美味し過ぎますねコレ!!」と言ったらすっごい喜んでくれたわよ。
「そーなんです!日本人は脂身の部分を嫌う方が多いんですが、この仔羊の脂身は本当に本当に美味しいですよネッ^^」と言って盛り上がりましたよ。
ええ、ええ、本当にこんなに脂身が美味しくていいのかしら!私の腹の脂身も誰か美味しく調理してーーー!(ヲイ



デセールに入ります。
先ずは「美生柑(みしょうかん)」
初めて聞く名前の柑橘類ですが、愛媛県で採れる高級希少種だそうで(このお店で供される食材が悉く聞いた事ないようなものばかりでw)
美生柑の果肉が真ん中に入っていて、その周囲をチーズやパイナップルや他の柑橘類(名前聞いたけど忘れたわ)を細かくあしらった冷たいデセール



「Eclair」
最初サーブされた時にギョッとしたんですが、なんと自家製エクレアだそーで。
外のシューもザクザクとした独特の触感なんだけど、中のチョコレートクリームがとにかくめちゃウマ!!
何度も試作を重ねられたそーで、ビターで甘過ぎない大人味のエクレアでした。上に添えられたビーンズのワインソース包みがまた絶品で♪



「Oloroso 18y」

スペインのシェリー酒「オロロソ」の18年熟成モノで作った超~贅沢なアイスクリーム。
この説明で想像つくだろうけど激ウマーでした。食べた事のないコクと芳醇な香り。たまりませんなぁ~!



予約電話した時に「旦那の誕生日」って伝えるの忘れてたと思うんだけど…多分過去帳見て誕生日だって気付いてもらえたみたいで(^^♪
ちゃんとお誕生日プレートも持って来てくれました!本当に至れり尽くせり!!
周囲には最後の茶菓子の数々…どんだけ持ってくるんじゃ^^;
画像左上からフランスの定番茶菓子のカヌレ、そして真ん中はラムレーズンのマカロン(コレ絶品!)、そして右の…ん?



なんだこの石ころ???
と思ったら、本当に石ころがゴロゴロ入ってるんですよ。でもこの中に2つだけ石ころに似せた焼きメレンゲ菓子が入ってるんだってさw
宝探ししながら食べてネ♪というお遊びです。
「手で持ってみて重たかったら本物の石ですからお口になさらないようにして下さいねw」とソムリエ氏からご注意頂きました^^
旦那は手で持ってみるまで分からなかったらしいけど…アタクシ、目で見ただけで2個とも見つけちゃったもんねーだ☆

と、いう訳で、毎回毎回行く度に新しい感動をくれる、とにかく一度たりとも期待を裏切られたことのない素晴らしいフレンチレストラン!
本当にご馳走様でした~また食べに行くわね~(^^♪
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