光る君へ最終回はこちら。
さあ大河。今年は横浜流星が主演で脚本が森下佳子。魅力的だ。
極真の使い手である横浜流星は「春に散る」のためにボクシングを始め、ほんとにプロテストに合格しているとか。どんだけ格闘家なの。でもこの大河は戦のまったくなかった時代を描いたもの。「あなたの番です」でもキレキレのアクションを見せてくれていたので、ちょっともったいない感じもする。
森下さんは「おんな城主 直虎」で大河は経験済み。ただ、ドラマとしてはいま一つだった印象。むしろ大河以上に大河っぽかった「JIN-仁-」の線を期待したい。あんなに毎回泣かせなくてもいいけど。
さて、この大河は田沼意次の時代が背景。ダーティなイメージがつきまとう田沼だけど、わたしはあの名作ドラマ「天下御免」の仲谷昇が刷り込まれているので、わりに好印象。穏やかなパトロンって感じだった。
この大河でも渡辺謙が田沼役なので、一筋縄ではいかない形で描かれていくのだろう。天下御免には現代の風景がたびたび挿入されたが(その嚆矢は現代の品川の街に、フランキー堺演じる居残り佐平次が消えていく「幕末太陽傳」だろう。あ、これも遊郭のお話だった)、今回はナレーターの綾瀬はるかが特別出演し、スマホを使いながら吉原を案内するというシーンがあってうれしかった。
文化の爛熟期ではあるけれど、視聴者にはなじみにくい時代だから……あ、そうでもないか。平賀源内や長谷川平蔵(鬼平ですよ)がすでに登場し、グラビアアイドルをそろえてサービスも満点。面白かった。来週も絶対に見ます。