第47回「哀しくとも」はこちら。
日曜夜のおだやかな生活が、最終回オンエアの日なのにピンチ。
わたし以外の家族のみんなが新型コロナウイルス感染症患者となってしまい、だから普通なら感染者を隔離するものなのに、感染していないわたしの方が隔離されてしまったのだ。
「台所にも入っちゃだめよ」
いやしかし、わたしの部屋にはテレビもないぞ。正確に言うとテレビはあるんだけど地上波デジタルに対応してないの。いつの時代?
それでもなんとかダイニングで8時からのオンエアを拝見。いよいよ最後だ。
死の床にある道長(柄本佑)に、アラビアンナイトのように物語をつむいで延命をはかるまひろ(吉高由里子)。それをゆるす倫子(黒木華)。
先週は本妻の強さを強調していたが、最終回に至ってよじれていく。お妾さんならまだしも、長い時を経た結びつきがあるソウルメイトだと始末に負えない。しかし夫の命を長らえるためなら……
でも、亡くなった道長が、不在のまひろに伸ばした左手を、布団のなかにしまいこむあたりの本妻の意地は怖い怖い。
そしてまた旅に出るまひろ。
「嵐が来るわ」で、ジ・エンド。みごとな終わり方だ。
正直なことを言えば、去年の今ごろは「来年の大河はスルーだろうなあ」と思っていた。平安時代に興味はないし、源氏物語も読んだことがない人間が、一年間完走できるわけがない。しかしコンプリートできたのは(実は苦手だった)大石静脚本のチカラだと思う。
さて、来年は横浜流星の「べらぼう」か。森下佳子さんが「おんな城主 直虎」のリベンジが果たせるか、まずは観てみよう。
親友の葬儀に出る。帰って猫を抱く。