産科医たちのお話。漫画原作で医療ものとくれば思い出すのは「JIN 仁」。とにかくひたすら泣かせてくれたっけ。どうも医療漫画とドラマは相性がいいらしく、他にも「医龍」「Dr.コトー」「ブラックジャックによろしく」など、数多くドラマ化されている。で、どうやらどれも盛大に泣かせられそうなので敬遠しております。
しかも、わたしは妊娠や出産に関していい思い出があまりないので(いろいろあったんですよ)、およそ見たいと思わせる要素はなかったはずなのに……
「MIU404」のせいです。あの刑事ドラマが面白かったものだから、同じ綾野剛と星野源が組んだドラマなら何かしらあるんじゃないかと。
ありすぎです。
「不妊治療」
「高齢出産」
「切迫早産」
「死産」
……うわあ思い出したくないっ!
しかしこのドラマは、主人公が気鋭のピアニストでもあり(BABYという名がふるっている)、家族に恵まれなかったがゆえに産科医を志したという、それってどうなのという設定のおかげでドラマとしてグイグイすすむ。BABYがコウノトリ先生と同一人物であることを最初に見抜くのが、全盲の少女であるあたりも周到だ。
実は労多くして報われることの少ない産科医の志望者は減少傾向にあるという。子どもを産むときにまず苦労するのが産院捜しだという日本の現状がこのままでいいはずがない。予想どおりボロ泣きしながら見終えたわたしは、がんばれ産科医、とつくづく思ったのでした。いやー泣いた泣いた。