第13回「幼なじみの絆」はこちら。
今回の大河で、三谷幸喜はとても親切なサブタイトルをつけている。漢字二文字にこだわった真田丸とは違い、“普通の”大河にしているように見える。そしてそれはきっと当たっている。よけいな要素で不必要な批判にさらされるのは面倒だと。
だから、普通の大河ではない展開に文句を言ってくれるなと。わかるー。
今回も、義時(小栗旬)と八重(新垣結衣)の関係を静かに(でもないけど)描きながら、すでに八重は妊娠してる!
いっしょに見ていた妻も
「え」
だよねえ(笑)。彼らがどうやって結ばれたかを一切描かないのだ。これはさすがにすごいと思う。実は今日、ついに「花束みたいな恋をした」を見始めていて(まだラストまで行ってません)、恋愛というのはこんなにめんどくさいものだったっけ、ああそうだったと得心したのでしみじみします。
その彼氏(ああこの呼称がなつかしい)であった菅田将暉の罪のなさと、この大河で彼が演じる源義経の無邪気な嗜虐性が爆発していてすばらしい。
小池栄子や宮澤エマは田舎者であるはずの木曽義仲の息子が、意外に美少年であることでゆるくなる。甘いようだけれども、それが歴史に影響を与えるわけだ。だって演じているのは現世の市川染五郎なのである。ここに文句があるとお父さんとかおばさんとかが構えてくるぞー(笑)
そしてまた余計な要素だけど、わたしは宮藤官九郎の「俺の家の話」を見て驚愕。言えないけどこんな素晴らしいラストだったのだと納得。当人である西田敏行が後白河法皇をやっていて、あ、あのドラマのわがままっぷりといっしょじゃんというのがうれしい。
第15回「足固めの儀式」につづく。
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