事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「営繕かるかや怪異譚 その弐」小野不由美著 角川書店

2020-04-10 | 本と雑誌

前作の特集はこちら

牛刀でぶった切るような「十二国記」の裏で、このようなうっすらと恐怖を感じさせるシリーズも続いてたんだね。

この世界では霊は確実に存在し、物理的な障りをその家に住まう人間に与える。だから営繕屋は物理的な方法でその障りを取り除く。基本的にその繰り返し。これほどヒーローっぽさを感じさせない主人公も珍しい。

前作に続き、語り手の邪悪さを読者に感じさせるなど、テクニックも上等。すばらしい。


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