弥勒シリーズ9作目。
普通、作家は歳を重ねれば不要な装飾がそぎ落とされていくものだが、あさのあつこの場合はどんどん増えていきます。そこまで登場人物の胸中を説明しなくていいんじゃないかなあ。遠野屋と信次郎の解説は、親分がきっちりやってくれてるわけだし。
そこを我慢すれば、遠野屋の妻に瓜二つの女性の登場によって話はいきなり面白くなるのでご心配なく。にしても、どっかでこのシリーズを映像化するって話はないのかな。
剣呑な同心と殺し屋だった商人という設定は、役者はみんなやりたがると思うけどなあ。
教場が当たったので調子こいてまた勝手にキャスティングすると……信治郞は松坂桃李、遠野屋は山下智久でどうでしょう。あーおれは当てにいっちゃってるな。逆だともっと面白いか。親分役は大杉漣がぴったりだったのに。
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