「庄内柿ですけどなにか。」はこちら。
「伍長。月がえらいことに」
「落ちつけ。単なる皆既月食じゃ……とか言いながら今回はすごかったなあ」
「寒かったわよ」
「いつから部下が妻キャラになってるんじゃ」
……実際にそんなパターンでした。
一昨日から月は異様に美しい。それは昨日も今日もでした。
昨夜、ウチに帰って芋焼酎を呑んでいると
「皆既月食よ!」と妻が。
まったく知らなかったので半信半疑で外に出る。あ、もう欠けてる。雲が邪魔することもあるけれど、くっきりと欠ける経緯が見える。
「月が雲の前に出てくることはないの?」
「あるわけないでしょ!」
皆既のときは
「ほんとに紅い月になるのね」
妻は感動している。彼女は流れ星を見たこともないのである。
「でもあれは見たよね、ヘール・ボップ」
「なんだっけ」
「彗星だけど」
「おぼえてないわあ」
おそらく彼女は流れ星を見たこと自体を忘れているのかもしれません。いやそれにしても今回の月食はみごとだった。
雪囲い2022につづく。まさかこんな展開になるとは(T_T)
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