事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ゆうびんの父」門井慶喜著 幻冬舎

2024-09-06 | 本と雑誌

今もなお、現行の1円切手でその肖像がおなじみの前島密。永劫にデザインを変更しないのだそうだ。それほど有名な日本の近代郵便制度の創設者。だってほとんどの人が彼の名を「ひそか」って読めるし、ATOKではもちろん一発で変換される。「青天を衝け」で彼を演じていたのは「ケイコ 目を澄ませて」で好演した三浦誠己でした。

しかしこの伝記に寄れば、イメージと違って彼はけっこういろんなことを途中で放り出しているのである。まあその人間臭さのおかげで、大隈重信などから愛されたのかもしれない。

門井慶喜は、「銀河鉄道の父」の宮沢賢治に似た、欠点は多いけれども魅力的な人物を書かせると実にうまい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今月の名言2024年8月号PART3... | トップ | 「編集長の条件 醍醐真司の博... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本と雑誌」カテゴリの最新記事