「働かざる者、食うべからず」
父親の信条を素直に聞き入れていた息子が、趣味人である妻の影響で次第に違う価値観を見つけていく……まとめればこういうことだけど、山崎ナオコーラの、小説に対するスタンスを夫婦ふたりを対照させることで描いたんだと思う。
この、奔放な妻をどう感じるかは世代によってだいぶ違ってくると思います。わたしはちょうど端境期に当たっているようで、少し反発する部分もあります。
この、現代の高等遊民肯定小説が、あの赤旗に連載されたというのは意外。もうゴリゴリ教条的って存在じゃなくなったんだなあ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます