お寺のオバサンのひとりごと

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改革

2007年06月09日 | 仏教
 第8代本願寺宗主を継職した蓮如上人は、それまでの「比叡山の下風で許された真宗の寺・本願寺」といった感じで、天台宗の影響が大きかった当時の本願寺を大改革。
 
 本堂の様式も、天台宗風から一新。 比叡山色を排除、親鸞聖人の教えを全面にたてます。
 当然、比叡山は、こころよく思わない・・・蓮如上人が51才の時、ついに、大谷本願寺は比叡山衆徒によって破却されてしまいます。

 蓮如上人は、近江(滋賀県)を数カ所転住した後、越前(福井県)吉崎に移住。 
 ここで、現在「御文章」(御文)と称している「門徒への手紙」で、門末の布教にあたり、教えをわかりやすく伝えられました。文書伝道ですね。

 また、それまでの宗教儀礼を簡素化。 朝夕のおつとめ(お経)に、現在の「正信偈和讃」を用いたのも蓮如上人です。

 権威主義ではなく、門徒と同じ「同朋」・仲間意識で、親しく語り合い、平易に真宗の教えを説かれたので、民衆に広まります。蓮如上人、大人気

 越前吉崎は、急速に発展。 宿坊や商店が建ち並び、一大宗教都市のようになります。
 こうして、寂れていた本願寺は、蓮如上人の布教で、大教団へ発展していきました。

 現在、浄土真宗の寺、また、各ご家庭の仏壇の荘厳(お飾り)もそうですが、 本尊「阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)」をはさんで、
 向かって右に親鸞聖人
 向かって左に蓮如上人

の絵像を奉懸して、尊重しています。 
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