お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

お寺の子ども

2006年11月06日 | 雑感
 未明に雷雨。連休明けに久々の雨でした。
「お寺は連休が忙しい」ということで、ウチの子どもが小さい頃のことを思い出しました。
 お寺の子は総じて声が大きい。
 家が広いので、母親を捜すのに「おかあさ~ん」と大声で呼ぶから。したがって内緒話は得意でない。声が大きくて筒抜けです。
 
 お寺の子はあまり人見知りしない。
 しょっちゅう、家族以外の誰かが来て、声をかけ、かわいがってくださるから人を疑うことがない。

 お寺の子は物心ついたら、いつの間にかお経「正信偈」をそらんじている自分に気づく。
 ウチの長女は2歳頃、お祖父ちゃんがお経をあげている側を大鏧(だいきん・りん)の大きな桴(はち)をかかえて走り回り、鏧を打つ絶妙のタイミングで鏧のそばに駆け寄り、桴を振り下ろし「カーン」と鏧を打っていた わが子ながらスゴイと思っていた。

 お寺の子は、いつもお菓子に不自由しない。
 ありがたいことに、常に頂き物のお菓子がある。
 
 お寺の子は家族総出の旅行ができない。
 年中無休で誰か留守番していないと・・ということで、家族総出でお泊り旅行というわけにいきません。せめて年寄りが元気で長生きしてくれていたら、若家族はお出かけ可能かな。

 お寺の子は長期休みも、したくない手伝いをさせられる。
 春休みは佐賀では巡番報恩講というお寺のビックイベントがあっていて、自分ちが当番会所なら言うまでもなく役割分担。当番でなくても、親がよそのお寺さんへお参りにでかけるので、留守番をさせられ、どこにも遊びに出かけられない。
 夏休みはお盆。草取り、接待の手伝い。冬休みは暮れ、正月の寺の手伝いをさせられる。
 
 お寺の子にプライベートスペースはない。
 大きな行事があろうものなら、台所はもちろん、家中ご門徒がウロウロされる。

 お寺の子は、親、ご門徒から当然のように「いい子であること」と跡継ぎを期待される。

 まあ、一般家庭からみれば、お寺の子は「自由がない」ことで、思春期にお寺の跡継ぎであることに反発するのです。これに関しては、続く・・・

 

 
コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 門徒三夜待&グランドゴルフ大会 | トップ | お寺の子ども その2 »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (維真尽)
2006-11-06 20:26:41
いろいろ
あるんですねぇ!

聞いて見なきゃ、わからないもんね。
まあ差し引き ±0 でしょうか?
返信する
Unknown (とくしょ)
2006-11-06 20:56:37
思わず笑ってしまいました
正月、お盆の同窓会になかなか出れないことが最近の悩みです
返信する
Unknown (娘。)
2006-11-06 22:21:00
それにプラスするなら、

お寺の子は敬語に慣れている
⇒大人に囲まれて育ち、親が他の大人と話しているところを見るから。


変な苗字や変な名前で、新学期の度に、新しい人と会う度にいちいち自分の名前を説明しなければならない

でしょうか。
返信する
Unknown ()
2006-11-06 23:00:08
友人がやはりお寺の娘さんで
やはりまったく同じ事を言ってました。
そして自分は絶対寺には嫁がないと
小さい頃から決めていたそうです。
公務員の奥さんでした。
返信する
Unknown (法専寺)
2006-11-07 08:47:29
維真尽さん、何のお仕事でも恵まれた面あれば苦労もあり、ですよね。

とくしょーさん、お寺の後継者のツライところですね。私も盆前の同窓会はず~と、ご無沙汰ですよ。

娘。敬語が使えない「今時の子」のことを思えば、大人の会話が自然に耳に入る分、恵まれていますな。
それと、お寺の子は珍しい名字が多いから、目立っちゃうよね。ホント悪いことできない。すぐ身元がばれて・・・そう、そのために先祖が妙な名字をつけたのかもよ。

文さん、それでお寺の親は子どものコントロール(子育て)に苦労するのよ。
嫁側から言うと、私なんぞはお寺のことを何にも知らなかったから、「普通の専業主婦より退屈しないだろう」くらいの認識で嫁に来ちゃいました。
お陰でホント退屈しなかったよ~。
返信する

コメントを投稿