お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

虚仮不実(こけふじつ)

2017年02月03日 | 仏教


昨日は、毎月2日の「寺族勉強会」でした。

ご講師のO先生が、毎回違うテーマで、資料をご準備の上、ご講義くださっています。
きょうは、「正像末和讃」の「愚禿悲嘆述懐」(親鸞聖人85才頃作の和文の讃歌)を教えていただきました。

「愚禿」とは、親鸞聖人が流罪後、ご自身のことを名乗られたお名前です。他人事ではなく、ご自身の心の深い闇を悲嘆された(だからこそ、阿弥陀如来のお救いが間違いないことを喜ばれた)和讃です。

その中の有名な和讃

 浄土真宗に帰すれども
 真実の心はありがたし
 虚仮不実のわが身にて
 清浄のこころもさらになし


 親鸞聖人が使われる「浄土真宗」は、宗派名ではなく、「浄土の真実の教え」のことです。

 浄土の真実の教えを尊び、阿弥陀如来に帰依(おまかせ)する身になりながら
私自身には、真実の心はありません。
 うそ、偽りのわが身であって
仏さまのような清浄の心がないのは言うまでもありません。

 浄土真宗の教えは、は自覚(自分の自己中心性・幼稚さ、愚かさの自覚)の仏道です。
 
 そう言いながら、一番自覚が足りないのは私自身なのでありましょう。

 昨日も夫から、私の「物言いにトゲがある」と言われました。
 まさに虚仮不実のわが身にて・・・丸いこころ なんて、ほど遠い・・・

 写真は、ご門徒さんにいただいて、門徒会館の玄関に飾っているバラの花です。

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