保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

船頭はっちん・‘東京・楽旅記’一日目。

2005-07-11 11:00:14 | 原田龍二さん
7月7~8日の1泊2日で、東京へ行ってきました。
約1年ぶりの東京。何度来てもこの街のでスケールには
圧倒されます。




今回の宿となった「品川プリンスホテル」の部屋から見た
品川駅とビルデングの風景です。田舎者はこの景色だけで
ど肝をぬかされます。





里見浩太郎さん主演の「花かんざし」を公演している「明治座」です。
京都の南座のような芝居小屋風の建物を勝手に予想していたので、
あまりにも立派な近代ビルデングの造りに驚かされました。
歴史は古く明治6年に喜昇座という名で立てられたもの。
明治26年11月に明治座と改称して、現在までその名称で
親しまれています。過去、震災や空襲で焼失したものの
戦後すぐに復興され、演劇界の殿堂として活躍しています。



明治座の角には「稲荷神社」が建てられています。京都のように
鬼門のお守りか?それとも「商売繁盛」の祈願でしょうか?
とりあえずお参りして行きました。



建物入り口右側の道路沿いには、出演者の大きなノボリが上がっています。
これを見上げると、いやがうえにもお芝居ムードが盛り上がってきます。




館内は3階建てとなっており、観客席は1000席以上あるそうです。
構成は芝居と歌のオンステージの3幕。幕と幕の間には
休憩が30分ずつあり、休憩の間、会場を出たところにある
売店が大繁盛!ゆっくり食事をとれるレストランも完備しています。


感動のステージを見終わったあと、原田龍二さんの楽屋に
挨拶に行きました。原田さんは長時間のステージを終えた後
にもかかわらず、疲れたようすは微塵も感じられない、
さわやかな笑顔で迎えてくれました。

舞台という新分野に挑む心意気伝わってきて、
一回りも二回りも大きくなられた感じがしました。

原田さんは、ソフトなあたりで、本物の男のやさしさを
感じさせる反面、自らに妥協を許さず真摯に芸を
極めようとする厳しさの両面を持ってられる
素敵な男性です。

お話をしていると、暖かい心地いい刺激を受ける
方で、居心地がよく、いつまでも話していたく
なるお人柄です。
さすがは多くの人に愛されている方ですね。


京都に戻られたら、食事にお誘いしますね。
お互い時間が許せば、夜を徹して語りましょう!

東京明治座・「花かんざし」の舞台鑑賞

2005-07-11 08:16:51 | 原田龍二さん
7月の7~8日、1泊2日で東京にいって来た私はっちん。

今回の東京行きの目的は、里見浩太郎さんの芸能生活50周年を
記念した特別公演「花かんざし」の舞台を、明治座で鑑劇する
こと。そしてこの公演が初舞台となる原田龍二さんの応援です。

はっちん自身、舞台鑑賞というと、学生の頃に大阪の
劇団「新感線」の芝居を見に行って以来のことで、
このような本格的な舞台の鑑賞は初めてといっていいので、
この日をとても楽しみにしていました。


はっちんは前から9列目の中央少し右よりの
座席でした。幕が上がると、役者さんの細かい
表情まで見ることのできる距離でした。

「花かんざし」は、動乱の幕末を盛り上げた一人
新撰組・近藤勇とその敵となる名もなき勤皇の
志士との、悲しくも人情味あふれる物語。

近藤勇役を里見浩太郎さんが演じ、その敵となり
近藤に斬られて果てる勤皇の志士・新太郎役を
原田龍二さんが演じられていました。

高き理想に燃え、妻と娘を捨てて維新行動に
参加した新太郎だが、その理想実現と愛する者を想う
気持ちの狭間で苦悩する。そんな気持ちを
一本の美しい「花かんざし」に込めて
展開していく哀愁感漂う感動のストーリーです。

愛する者たちに心を残しながらも自らの信念に
生きようとする新太郎の心情を、原田さんが
体全身で熱演されています。

堂々として安定している演技とセリフ回し、よく通る声は
とても初舞台とは思えない貫禄すら感じました。

何事も全力で取り組まれる原田さんのこと、この日を
迎えられるまで、想像以上の努力をされてこられたのが
容易に察することができました。

舞台は華やかさがあって、テレビ観る‘原田龍二’と又違った
素晴らしさ、才能を感じる事ができたはっちんです。

でもさすがは芸能生活50年の里見浩太郎さんの舞台です。
従来の新撰組や近藤勇のイメージを損なうことなく、
心情の部分もうまく取り入れた、わかりやすく新鮮さがある
ストーリー展開にも感服いたしました。

また、淡島千景さん、多岐川由美さん
横内正さん達、ベテランの役者さんも存在感があり、
圧倒されましたし、若手俳優さんの立ち回りもかっこよく、
思わず目頭を押さえる場面も在り、楽しく笑える場面も在りと、
すんなり感情移入できる盛りだくさんの舞台でした。
 
舞台はテレビと違って、演技者と観劇者がひとつの物語で
つながり一体感がつくられるのがいいですね!

感動のストーリーと華やかさ満載の舞台。

本当にいい舞台を見せて頂いたと言う満足感を感じて帰って来ました。


それにしても、このお芝居は三幕から構成されているのですが、
全部で3時間以上はかかる長丁場です。

観客で観ていても、真剣にのめり込んでしまうとかなり疲れるのに、
演じている方やスタッフの方々はさぞかし大変な事だと思います。

原田さんはじめ出演者、スタッフの皆様、7月末の千秋楽まで
長丁場、くれぐれもお体には留意され
素敵な舞台を演出されますよう、
心よりお祈り申し上げます。