「花の山 二町のぼれば 大悲閣」と
松尾芭蕉の句にも登場する「大悲閣」は
保津川下りの生みの親・角倉了以が
保津川開削工事の犠牲者の菩提を
弔うために嵐山の山中に建立した禅寺です。
7月12日はその角倉了以の命日にあたることから、
私達保津川遊船企業組合の400年記念委員の皆で
法要にお参りをさせていただきました。
参加した委員は14名。
大悲閣の裾野にある嵐山温泉・嵐峡館のご好意に
より、送迎船に乗船させて頂いての参拝でした。
了以については以前にも紹介しましたが、この大悲閣は
了以の悲願であった水運事業立ち上げの為、開削工事に
協力し命を落とした人たちの菩提を弔う寺であるので、
その犠牲者の尊い犠牲の上に、今の保津川下りが
ある事を再認識し、この400年記念行事を迎えたい
というメンバーの熱い思いから実現しました。
大悲閣とは、観世音菩薩を安置する山の上の
観音堂のことで、「大悲」とは仏教の慈悲の「悲」
から取られているそうです。
「全ての苦しみを抜きたい」という、やさしい慈悲の
心が右に左にと別れて、痛く悲しくどうにかしてやりたい
と思う心だと和尚さんから教えてもらいました。
大悲閣の本尊は千手観世音菩薩で、了以の念持仏
だったのですが、今ではその千手観世音菩薩を守る
本堂は、暴風雨によって全壊し
横に仮本堂が建てられているのみです。
檀家もなく観光寺でもない大悲閣の維持は
大変なようで、本堂の再建も難しいようです。
この400年を機会に保津川と大悲閣との
新たな関係が作られることを祈りたいです。
でも、この大悲閣、司馬遼太郎の「街道をゆく」
で多くのページを割いて紹介されている様に、
周辺の観光寺に引けをとらない、魅力ある寺だと
はっちんは思いました。
観光地・嵐山渡月橋から、右岸の散歩道をしばらく
歩いていくと嵐峡館が見えてきます。その左へ
分け入る道が大悲閣千光寺への参道です。
山の中腹に建っている寺なので、しばらく
つづら折りの石段を登って行かねばなりませんが、
参堂から見る景色には、一瞬言葉を失うほどの美しさ、
圧巻です!特にここからは京都の市内が一望でき、
遠くは比叡山、大文字山をはじめ東山三十六峰までも
見え、まさに聞きしに勝る絶景ポイントです。
混雑している渡月橋付近からちょっと足をのばしただけで、
こんな静寂な別世界が広がっているとは驚きです。
夏には冷たい抹茶も注文でき、涼やかな風が吹く参堂から
ほっこりと京都を一望し飲むのも粋だと思います。
ひと時、俗世間を離れてみるのもいいかも知れませんね。
京都・嵐山に来たら、是非、保津川下りゆかりの
大悲閣を訪れて見て下さい。
松尾芭蕉の句にも登場する「大悲閣」は
保津川下りの生みの親・角倉了以が
保津川開削工事の犠牲者の菩提を
弔うために嵐山の山中に建立した禅寺です。
7月12日はその角倉了以の命日にあたることから、
私達保津川遊船企業組合の400年記念委員の皆で
法要にお参りをさせていただきました。
参加した委員は14名。
大悲閣の裾野にある嵐山温泉・嵐峡館のご好意に
より、送迎船に乗船させて頂いての参拝でした。
了以については以前にも紹介しましたが、この大悲閣は
了以の悲願であった水運事業立ち上げの為、開削工事に
協力し命を落とした人たちの菩提を弔う寺であるので、
その犠牲者の尊い犠牲の上に、今の保津川下りが
ある事を再認識し、この400年記念行事を迎えたい
というメンバーの熱い思いから実現しました。
大悲閣とは、観世音菩薩を安置する山の上の
観音堂のことで、「大悲」とは仏教の慈悲の「悲」
から取られているそうです。
「全ての苦しみを抜きたい」という、やさしい慈悲の
心が右に左にと別れて、痛く悲しくどうにかしてやりたい
と思う心だと和尚さんから教えてもらいました。
大悲閣の本尊は千手観世音菩薩で、了以の念持仏
だったのですが、今ではその千手観世音菩薩を守る
本堂は、暴風雨によって全壊し
横に仮本堂が建てられているのみです。
檀家もなく観光寺でもない大悲閣の維持は
大変なようで、本堂の再建も難しいようです。
この400年を機会に保津川と大悲閣との
新たな関係が作られることを祈りたいです。
でも、この大悲閣、司馬遼太郎の「街道をゆく」
で多くのページを割いて紹介されている様に、
周辺の観光寺に引けをとらない、魅力ある寺だと
はっちんは思いました。
観光地・嵐山渡月橋から、右岸の散歩道をしばらく
歩いていくと嵐峡館が見えてきます。その左へ
分け入る道が大悲閣千光寺への参道です。
山の中腹に建っている寺なので、しばらく
つづら折りの石段を登って行かねばなりませんが、
参堂から見る景色には、一瞬言葉を失うほどの美しさ、
圧巻です!特にここからは京都の市内が一望でき、
遠くは比叡山、大文字山をはじめ東山三十六峰までも
見え、まさに聞きしに勝る絶景ポイントです。
混雑している渡月橋付近からちょっと足をのばしただけで、
こんな静寂な別世界が広がっているとは驚きです。
夏には冷たい抹茶も注文でき、涼やかな風が吹く参堂から
ほっこりと京都を一望し飲むのも粋だと思います。
ひと時、俗世間を離れてみるのもいいかも知れませんね。
京都・嵐山に来たら、是非、保津川下りゆかりの
大悲閣を訪れて見て下さい。