保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

英国王室お気に入り?保津川下り!

2005-07-16 23:35:57 | 船頭
先日、とっても驚いた話を聞きました!

それは、400年記念事業の事で、京都府庁の
ある局長さんとお話していた中での事でした。

以前英国のロンドンに滞在経験があるその局長さん。
英国の友人に日本のイメージについて話していたら
保津川下りの話が出たと仰るのです。

その内容とは?

英国人の友人曰く、「この英国で日本と聞いて真っ先に
イメージするものは、富士山と保津川下りですね!」
と言われたそうです。

思わぬところに地元・京都の保津川下りという
名前が出てきた事に、局長さんも大変驚かれた
そうですが、それを聞いたはっちんも椅子から
転げ落ちるほどびっくりしました。

あの七つの海を制した、栄光ある大英帝国の伝統を
持つイギリスの人達に、私達の保津川下りが
それほど認知されているとは、
思っても見ないことですから。

詳しく聞くとところによると、まだ日本と英国が
同盟関係にあった大正時代に始まる。

大正9年(1920)にルーマニア皇太子が欧州で
始めて保津川下りをされ、
大正11年(1922)に英国皇太子がご乗船された
時、渓谷の美しさとスリルを絶賛された事で、
ヨーロッパ全土に「日本の保津川下り」が
知れ渡ったというのです。

その後も昭和4年(1929)には英国グロスタニー公
ご一行を政府がご招待するなど、当時の国賓として
招かれた欧州諸外国の王族の多くが
保津川下りを体験されたということです。

戦後も、アレキサンダー内親王を始め、
ランドルフ駐日大使、昭和40年(1965)には
マーガレット内親王、スノードン卿が、川下りを
楽しまれたという記録が残っています。

国内でも大正4年(1915)に宮内大臣・土方泰山公が、
大正15年(1926)には昭和天皇、秩父宮妃殿下
昭和58年(1983)には常陸宮妃殿下と皇族の方々も
保津川下りを楽しまれなど、皇室外交には
欠かせない日本を代表する歴史的な観光地だった
というのです。

英国を中心とした欧州各国の来賓を魅了し、
堪能させた保津川下りの名は今でも
ヨーロッパ全土で健在だというのです。

これはかなり凄いことではないでしょうか!

現在、保津川下りでは、海外向けの
宣伝活動などは展開していないのですが、
それでも毎日の様に、海外からのお客さんが
多くお越しになります。

私達が意識してないだけで、実は保津川下りは
海外で人気の観光スポットという事なのでしょう。

この誇りある川下りの伝統を引き継ぐ者として、
また、観光を通じて日本のよいイメージを発信
する為、更なる意識と技術の向上に努めことの
必要性をひしひしと感じているはっちんです。