保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

‘保津の夜明け’大型紙芝居を見学。

2006-02-04 16:30:13 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
2月1日の定期総会の承認を受け、いよいよ400年記念の
事業が具体的に動く運びになりました。

その事業のスタートとして3月12日(日)に
「春の開幕・400年記念式典」を開催し、
記念年度の観光シーズンの到来を祝うイベントを組んでいます。

昨日はそのイベントに出演依頼をお願いしている
「大型紙芝居・亀岡市子供の本研究会」の練習を
見学してきました。

亀岡子供の本研究会は、地元が生んだ偉人や歴史の記述を
紙芝居形式に編集、構成し、子供たちや市民に紹介している
女性中心の市民サークルです。

といってもただの紙芝居サークルではなく、
昨年は江戸時代の心学者・石田梅岩を題材にした
「かんぺいさん物語」を発表され見事「文部科学大臣賞」
を受賞した実力派の団体さんです。

地元保津川が開削されて400年の記念の年でもあり
開削事業の立役者「角倉了以」を題材に紙芝居を制作されていました。

昨日はその紙芝居がほぼ完成したとの連絡を受け、
市文化歴史資料館の黒川館長と西口市議も出席され
原稿と絵図の最終チェックも行なわれたのです。



物語は角倉了以が保津川の開削を計画する動機からはじまり、
その事業を進める中で、関わる人達との人間模様や
工事の困難さを細かく丁寧に作られてある、約30分の
ストーリです。

紙芝居の絵も、開削作業当時の史実を忠実に描かれてあり、
また人物単独の切り絵が使われなど、400年前の風景や様子を
ビジュアルで感じ取れる工夫がしてあり、ストーリと絵ともに
開削に開かれる‘保津の夜明け’を表現しています。

最初は紙芝居で何処まで、表現できるのか
全く予想できなかったはっちんですが、ここまで完成度
の高い作品とは・・・感動しました。

当日も保津川開削400年に素晴らしい花を添えていただける
ことと喜んでおります。

当日は大きなステージの上での開演になるので、
大型とはいえ紙芝居ですので、ご覧になれる方は
前方にお集まり頂きご覧いただければ
より楽しめると思います。

是非、皆様にご覧頂きたい、そう願っております。

*この紙芝居のストーリは
 「保津の夜明け(ほづのよあけ)」(著者:由良正 (ゆらただし)
 いう本を元に制作されたものです。

「保津の夜明け」の本についてはこちらで