保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

冬の大階段で保津川チーム、大健闘!!!

2006-02-20 00:29:13 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
京都の冬の風物詩行事・京都駅ビル大階段駆け上がり大会が
18日の土曜日、駅ビル室町小路広場前・大階段で行われ、
我が保津川遊船チームが出場、角倉了以や江戸時代の船頭に扮装
するなどして大いに会場を盛り上げました。

天気はよかったものの、まだ2月。吹きぬけていく風が
冷たく感じる会場には朝から大勢の応援団や観光客が集まり、
会場は最上階まで超満員です。


会場には「ローム」や「月桂冠」「京セラ」「堀場製作所」
など地元を代表する大手企業さんの横断幕やのぼりが
所狭しと並べられており、この大会に寄せる京都の意気込みが
ヒシヒシと伝わってきます。

その中にあった!我が「創業400年・保津川下り」の横断幕とのぼり!
恐らく歴史ではどの企業にも遅れはとっていないはず!
とのなんとも根拠のない自信ながらメンバーはやる気十分。


これが今大会、最も会場の視線を集めた(?)
最強・保津川下りチームのラインナップだ!
右から400年の主役・角倉了以役の村田さん。
船の模型に乗り込み棹を差す江戸時代の船頭役の井本さん。
ミノをまとい船の引き綱を持つ江戸時代の船頭役の河原林さん。
そしてチャーミングな女船頭役の山内さん。

前日から手つくりでこしらえた船、東映京都撮影所の衣装部
からお借りした当時の衣装をまとい、気合十分で順番を待ちます。


保津川下りチームがエントリーした「特別レース」は、
京都府の観光振興を兼ねた企画で、レース出場前に
壇上へ上がり、PRの時間もいただけました。
「保津川下りの歴史や観光」について詳しく話させて貰えたので
アピール度は満点!あとはレースを待つのみです。


我々、応援団もスタートラインすぐ真横に陣取り、懸命の声援を送ります!


やはり先頭はこの人、角倉了以役の村田さん。
会場からは「りょうい様~」という黄色い声援も!!
その声援に両手を広げて応える了以様です。
おん歳、69才の村田さんですが、さすが現役の船頭さんです。
結果は最下位でしたが、あの大階段を完走されました。


保津川の船を腹に巻いての出場は井本さん。
前日、奥さんが古着に見せる為に継ぎ合わせたというハンテンを
身にまとい、スタートラインに立ちます。
なぜか?船からは「開削400年」ののぼりが・・・
あの姿で大階段を完走したのは大したものです。
会場は大ウケでした。


三走者は女性ばかりのレース。
我が保津川チームからは女船頭の山内さんが登場。
普段は事務員をされている山内さん。
今日は400年の歴史始まって以来初めての女船頭役で出場。
でもイナセで怖いくらい似合いすぎてます。
櫂を引く紐のワンポイントもグッドです。
ルックスコンテストなら一位かも?



そして、シンガリを務めるのは、船の引き上げ船頭に扮する河原林さんです。
スタートラインに立った瞬間、このポーズは決まりすぎ!
この引き綱は50年前、下った船の引き上げに実際使っていた縄です。
昔は雨降りなどにミノを肩から被っていたのです。

ここまではご愛嬌レースでしたが、彼はマジに走る気が満々。
スタートから猛ダッシュ、最後まで熾烈な一位争いを続けましたが
最後階段の歩幅が合わず、タッチの差で2位でした。
でも、日頃から大自然の中で培われた、保津川の船頭の底力を
大勢の観客にアピールしてくれました。

結果は総合4位という成績でしたが、ユーモアありセンスよし、
しかも本気を出したら、俊足ありと奥行きの深さを
存分に見せ付け盛り上げてくれたメンバー達。
ご苦労様でした。

保津川下り400年の今年、本当にいいスタートを切ることができました。

ご協力頂いた亀岡市様、東映様、府観光協会様また、
機会を頂いたKBS京都放送様、本当にありがとうございました。
この場からでありますが、お礼申し上げます。