保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川下りは明日から再開致します。

2006-09-18 23:26:25 | 船頭
皆様、長らくお待たせいたしました。
保津川下りは明日9月19日(火曜日)から運航を再開致します。

8・15の落石事故から約1ヶ月。

この度、崩落箇所を避けるための迂回路整備が完了したことを受け、
昨日、操船の試運転によるシュミレーションを実施、所要時間や
操船方法などの全行程の検証が終了したことで、
明日の運航再開が決定されました。

迂回路による安全策は、崩落箇所の手前に新設の着船場を設置し
一度お客さんはそこで降りて頂き、川岸の歩道を170m歩いて
再び乗船していただくスタイルになります。


降りて頂く箇所は保津川峡谷のど真ん中、しかも最も
切り立った崖が入りこむ風景が広がる所。

名門野球チームを有する某新聞社などは「峡谷に仮設の乗船場は
景観的にはどうか?」などと新聞独特のネガティブトーンで
書いていたようだが、私自身、実際歩いてみた感想としては、
有史来の峡谷を下から眺めながら歩く体験など、船で来ないと
なかなか出来るものではなく、自然と身近に触れ合い
しばし散策している気分を味わえる新たなサービスとして
保津川下りの魅力を引き出し活かせるのではないかと逆に感じたりもした。



とはいえ今回の迂回路策は、この先、取り掛からねばならない
抜本的な安全航路確保に対して、あくまで暫定的な策であるので
今シーズン限定の特別コースの予定です。

是非、この機会に従来の保津川下りにはなかった新コースを
体験してみてはいかがでしょうか?

私は結構、興だと感じました。

明日、保津川下りはこのようなスタイルで再出発しますが、
400年前の角倉了以翁の精神を我が心とし、今後の
保津川下りの発展に努力邁進していく所存であります。

皆様方の相も変らぬご支援、ご愛顧を保津川下りに
いただきます様、宜しくお願い致します。