保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川~嵐山、一日観光客を体験。

2006-09-28 17:10:52 | 船頭
仕事がオフだった昨日、親類の方が所属する某青少年育成会の
メンバー15名と保津川下りをすることになったのです。

といっても今回は船頭としてではなく、お客さんとして
座席に腰掛け、初秋の保津川峡谷の景色を楽しむことに。

この青少年会は日本全国に会員をもつ大きな組織で
北は北海道から南は九州までメンバーがおられ
今回お越しいだいた15名の方々も九州や四国など
いろんな地域から参加だそうです。

一年に一回、会合を兼ねた親睦旅行をされておられ、
今年は京都が旅行先に決定したとのことで、京都の並みいる
有名観光地を抑えて保津川下りが候補にあがったそうなのです。

もちろん企画を通すのに私の身内・奈良県在住の‘よしみち’兄さん
の強い推薦があったことは容易に察することができ、あの落石事故以来、
意気消沈気味な私を励まそうと考えてくれたのかもしれません。
ありがたいことです。

船はかっこよく「貸切船」をチャーターしてのご乗船。

実は私、一乗客として保津川下りに乗るのは初めてのこと。

この機会にお客さんの目線で見る保津川下りを体験して
みるのもいいのではないかと思い乗り込んだ次第。

お客さんは以外に目線が低いところにあることに気が付く。
確かに川の水面により近いので一体感が増すのです。
また、急流を下る時の空気圧の様なふわふわ感が
谷から吹く風と合わさり、爽快です。

そして気になっていた迂回路歩行についても、ちょうど座り疲れて
足や腰を伸ばしたいと感じる頃なので、全く苦にならないばかりか
逆にリフレッシュ感があるのでいいかもしれません。好評なのも頷けました。

再乗船後は、さすがにお客面ばかりでは気が引け、
船頭に変身し、櫂を曳き案内をしながら嵐山まで行きました。


嵐山に着いてからは、小倉百人一首会館を見学した後、
その向いある旅館「らんざん」でお食事、湯豆腐会席弁当を
頂き、すっかり観光客気分で京都嵐山観光を満喫したのでした。


日常となり身近すぎて、見落としがちの
嵐山の魅力を感じることができた有意義な一日となりました。

今回、急な飛び入りで同行させて貰ったばかりでなく、
すっかり厚かましくご馳走にまでなり、
育成会の皆様、本当にありがとうございました。