保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

「京都観光未来塾・開塾記念シンポジウム」に出席してきました。

2008-10-09 23:40:28 | 京都情報
今年10月に新設された「観光庁」発足を受け、
京都では次代の京都観光を担う人材の育成を目指して
「京都観光未来塾」が開講されました。

今日9日にはその開講を記念して
「京都観光未来塾・シンポジウム」
が京都駅横のキャンパスプラザ京都で
開催され、京都観光業の末席に汚す私はっちんも
今後の参考のため出席してまいったのです。

日本でも有数の観光地京都。
でも、アジアの経済発展に伴う観光人口の増加、
また団塊の世代の観光ニーズの多様化の中で、
日本観光のスタイルに大きな変化が見られています。
そのうねりを伴う大きな変革期の波に、京都観光も
無縁ではいられず、新たな模索の道を余儀なくされる
ことは想像に難くないでしょう。

そんな背景のもと、観光に対するグローバルトレンドを読み解き、
新たな京都観光の担い手を育成する目的から、京都府観光連盟が
主となり「京都観光未来塾」が今月から開塾されます。

今日の記念シンポジウムは、山田啓二京都府知事の挨拶のあと、
日本観光学の第一人者石森秀三北海道大学教授の基調講演を
皮切りに、同塾を立ち上げた委員である田中誠二大和学園学園長
の同塾についての説明と報告、そして最後は
「次代の京都観光を担う人材とは」と題して
京都ゆかりの方々による「パネルディスカッション」
というメニューで13時30分~17時まで
たっぷり密度の濃いシンポとなりました。

どの先生のお話も示唆に富み参考になる意見ばかりで、
また、時は強い衝撃と危機感を感じながら拝聴いたしました。

でも、不思議にパネリストの方々の発言を拝聴していると
いろんな発想が頭に浮かんできてワクワクするような
感じもしたのです。

とにかく、最近では感じたことのない、強い刺激を受け、
あらためて‘観光’というものの奥深さを教えられたシンポでした。

パネラーは
水島  智氏 国土交通省・観光資源課長
横山健一郎氏 ハイアットリージェンシー京都 総支配人
池坊 由紀氏 華道家元池坊次期家元
村田 吉弘氏 日本料理アカデミー理事長 料亭「菊之井」主人
コーディネーター
上田 耕滋氏 京都新聞社COM事業局長

シンポ終了後、一緒に行った友人と二人で石森秀三先生と
水島智先生に名刺交換を兼ねてお話を聴きに行き、講演や
ディスカッションでは聴けなかった内容についても
語ってまいりました。
参加者のほとんどが帰られた後だったので、かなり
長時間に渡り、お話を伺えたことは大きな収穫でした。

石森先生も保津川下りには強い関心を持って頂けた
との手応えを感じることができました。
友人が水島先生に「官僚にも先生の様な腹の座った
‘武闘派’の方がいることがわかり頼もしく思った」と
話したときはさすがにビックリしましたが
「よく言われるのですよ~国をよくする為にはガンガンいきます!」
と先生が言われたのには恐縮しました。

とにかく、新たな出会いと知識、心構えなど
多くを学べたシンポであったと思っています。