みなさんは、昨年末に放送された小田和正さん「クリスマスの約束」をご覧になっただろうか?
そう、あの‘22分50秒’の奇跡を。
雪が降るこの日、クリスマスを思い出し再度、録画を巻き戻してみました。
この作品は、何度みても、感動して、必ず涙が出てとまらなくなります。
歌のジャンルも、年代も異なる21人のアーチストが集結し、それぞれの代表曲を、
ワンコーラスづつ歌い、メドレーでつなぎ「ひとつの曲」を生んだ「クリスマスの一夜限りの‘夢’」
その夢の曲の名は「22‘50」
「同じ時代に音楽を作ってきたアーチストが一同に会し、スポーツの団体戦のように歌いまくる、
そんなクリスマスナイトがあったらきっと‘楽しい’はず!」
そんな小田さんの願いからはじまったこの企画だったが、実現までの道のりはそう平坦ではありませんでした。
毎年、多くのアーチストに呼び掛け、誰も賛同者が現れなかったこの企画。
それでもあきらめず「音楽が大好きな者が集まれば必ず出きる」という小田さんの強い気持ちは、
若いアーチストを中心に伝わり出し、徐々に賛同者は集まります。
そして今年、9年越しの夢は現実へと変わったのです。
「大義名分もない、確かな答えもない、何が伝わるのかさえわからない。ただ、言葉を超えたもの、想像を超えたものを作り上げたい」
といしか語れない小田さんに、戸惑う賛同者たち。言葉にできない、ならない思いは果たして彼らに届くのか?
それぞれが代表曲をソロで歌っている間、他アーチストはコーラスを入れ、ともに歌う。
しかし「なんの為に? 皆で歌う意味がわからない?」・・・歌う理由を求める
アーチストやスタッフたちとの間に深い溝を感じる小田さん。
個性はアーチストの命。その一番大切な個性を殺してまで、なぜ皆に合わして歌う理由は何なんだ?
メンバーたちは何度も集まり、何度も議論を重ね、その意味と‘かたち’を求めていく。
「やってみないと答えがでない!」小田さん。
「そんなことじゃ、のれない!」アーチストたち。
言葉にできないジレンマと勝手な自分の思いで、多くの人を巻き込んだ責任感に押し潰されそうになる小田さん。
「簡単なことじゃなかった・・・・」とつぶやく。
疑問と戸惑い、不安を抱えながらも、とりあえずリハーサルが始まります。
必死で他人の曲を覚え、練習し、自分のものにしていく作業の過程で、少しづつだが
‘思い’が‘かたち’に変わっていく実感をつかむアーチストたち。
「いろんな不安や疑問もたしかにある。でもみんなが集まって唄ってみて、伝えたかったものはこれなのでは?」
言葉にできない、何かを超えた、その先にあるものを見据える力が、理屈や議論を超えていく
展開に、現場の人間が持つ鋭い感性をみました。
お互いが個性を出し合いながらも、みんなに合わせいく心。この心が揃った時、声は
想像を超えた力を生み、歌う者、聴く者双方に感動の輪を広げていく。
夢が現実のものになったステージ。
ワンフレーズにすべての思いを込めて歌い上げるアーチストたち。
曲は途切れることなく、次のアーチストの歌へとつながっていく。
もはやこれは、ひとつの曲をつなぎ合わせたものではなく、22分50秒あるひとつの曲です。
22分50秒の曲が歌い終えられたとき、会場のオーディエンスからいつまでもやまない拍手が。
出演者たちも満面の笑顔で抱き合っています。
自分だけの成功を望むのではなく、ヒットチャートのランキングに一喜一憂する感動でもない別の感動。
そう、幼き頃、音楽と出会ったあの時の‘楽しいから’‘好きだから’という純真な
心のときめきが甦り、沸き起こる感動です。
小田さんが本当に伝えたかったことは、同じ時代を生きた者同士が、認め、尊敬し合い、
そして、今も音楽ができる幸せと楽しさ、だったのかも知れません。
アーチストと会場の3000人のオーデエンス、それぞれがそれぞれの感じ方で、音楽の素晴らしさを
心で味わっていると感じました。もちろん、テレビの前の私自身も。
でも、感じ方は違っても、この歌声が生み出した、感動の‘心’に違いはありません。
このとてつもない‘大きさ’‘広さ’こそが音楽の魅力です。
みんなの笑顔なのに、目に流れる涙がとまりません。
最後は音を入れず会場、舞台が一体となって‘声’を合わせ斉唱です。
うまいも下手もない。音楽が好き、歌が好き、それだけで、人と人の心がつながっていく世界。
もう、言葉はいりませんね。
アーチストたちが気持ちをつなぎ、心をひとつにして歌った22分50秒。
これはまさに、歌の持つ力強さとやさしさを教えてくれる「音楽の神様」がくれた‘キセキ’でした。
♪来てくれてありがとう、嬉しかった震えるくらい。
同じ時を生きてきた、別々の場所で、
聞かせて君の歌を、その声であの歌を・・・・♪
*小田和正「この日のこと」
☆出演者
藤井フミヤ 「TRUE LOVE」スターダスト・レビュー(根本要) 「今夜だけきっと」
広瀬香美 「ロマンスの神様」JUJU「明日がくるなら」松たか子 「明日、春が来たら」
中村中「友達の詩」Sing Like Talking(佐藤竹善)「LaLaLa」Crystal Kay 「恋におちたら」
AI「Story」ラッツ&スター(鈴木雅之)「夢で逢えたら」一青窈 「ハナミズキ」
赤い鳥(山本潤子)「翼をください」清水翔太「HOME」オフコース(小田和正)「YES-YES-YES」
キマグレン 「LIFE」Aqua Timez(太志)「虹」スキマスイッチ「全力少年」
平原綾香 「Jupiter」夏川りみ 「涙そうそう」
チューリップ(財津和夫)「青春の影」
いきものがかり(吉岡聖恵) 「帰りたくなったよ」
そう、あの‘22分50秒’の奇跡を。
雪が降るこの日、クリスマスを思い出し再度、録画を巻き戻してみました。
この作品は、何度みても、感動して、必ず涙が出てとまらなくなります。
歌のジャンルも、年代も異なる21人のアーチストが集結し、それぞれの代表曲を、
ワンコーラスづつ歌い、メドレーでつなぎ「ひとつの曲」を生んだ「クリスマスの一夜限りの‘夢’」
その夢の曲の名は「22‘50」
「同じ時代に音楽を作ってきたアーチストが一同に会し、スポーツの団体戦のように歌いまくる、
そんなクリスマスナイトがあったらきっと‘楽しい’はず!」
そんな小田さんの願いからはじまったこの企画だったが、実現までの道のりはそう平坦ではありませんでした。
毎年、多くのアーチストに呼び掛け、誰も賛同者が現れなかったこの企画。
それでもあきらめず「音楽が大好きな者が集まれば必ず出きる」という小田さんの強い気持ちは、
若いアーチストを中心に伝わり出し、徐々に賛同者は集まります。
そして今年、9年越しの夢は現実へと変わったのです。
「大義名分もない、確かな答えもない、何が伝わるのかさえわからない。ただ、言葉を超えたもの、想像を超えたものを作り上げたい」
といしか語れない小田さんに、戸惑う賛同者たち。言葉にできない、ならない思いは果たして彼らに届くのか?
それぞれが代表曲をソロで歌っている間、他アーチストはコーラスを入れ、ともに歌う。
しかし「なんの為に? 皆で歌う意味がわからない?」・・・歌う理由を求める
アーチストやスタッフたちとの間に深い溝を感じる小田さん。
個性はアーチストの命。その一番大切な個性を殺してまで、なぜ皆に合わして歌う理由は何なんだ?
メンバーたちは何度も集まり、何度も議論を重ね、その意味と‘かたち’を求めていく。
「やってみないと答えがでない!」小田さん。
「そんなことじゃ、のれない!」アーチストたち。
言葉にできないジレンマと勝手な自分の思いで、多くの人を巻き込んだ責任感に押し潰されそうになる小田さん。
「簡単なことじゃなかった・・・・」とつぶやく。
疑問と戸惑い、不安を抱えながらも、とりあえずリハーサルが始まります。
必死で他人の曲を覚え、練習し、自分のものにしていく作業の過程で、少しづつだが
‘思い’が‘かたち’に変わっていく実感をつかむアーチストたち。
「いろんな不安や疑問もたしかにある。でもみんなが集まって唄ってみて、伝えたかったものはこれなのでは?」
言葉にできない、何かを超えた、その先にあるものを見据える力が、理屈や議論を超えていく
展開に、現場の人間が持つ鋭い感性をみました。
お互いが個性を出し合いながらも、みんなに合わせいく心。この心が揃った時、声は
想像を超えた力を生み、歌う者、聴く者双方に感動の輪を広げていく。
夢が現実のものになったステージ。
ワンフレーズにすべての思いを込めて歌い上げるアーチストたち。
曲は途切れることなく、次のアーチストの歌へとつながっていく。
もはやこれは、ひとつの曲をつなぎ合わせたものではなく、22分50秒あるひとつの曲です。
22分50秒の曲が歌い終えられたとき、会場のオーディエンスからいつまでもやまない拍手が。
出演者たちも満面の笑顔で抱き合っています。
自分だけの成功を望むのではなく、ヒットチャートのランキングに一喜一憂する感動でもない別の感動。
そう、幼き頃、音楽と出会ったあの時の‘楽しいから’‘好きだから’という純真な
心のときめきが甦り、沸き起こる感動です。
小田さんが本当に伝えたかったことは、同じ時代を生きた者同士が、認め、尊敬し合い、
そして、今も音楽ができる幸せと楽しさ、だったのかも知れません。
アーチストと会場の3000人のオーデエンス、それぞれがそれぞれの感じ方で、音楽の素晴らしさを
心で味わっていると感じました。もちろん、テレビの前の私自身も。
でも、感じ方は違っても、この歌声が生み出した、感動の‘心’に違いはありません。
このとてつもない‘大きさ’‘広さ’こそが音楽の魅力です。
みんなの笑顔なのに、目に流れる涙がとまりません。
最後は音を入れず会場、舞台が一体となって‘声’を合わせ斉唱です。
うまいも下手もない。音楽が好き、歌が好き、それだけで、人と人の心がつながっていく世界。
もう、言葉はいりませんね。
アーチストたちが気持ちをつなぎ、心をひとつにして歌った22分50秒。
これはまさに、歌の持つ力強さとやさしさを教えてくれる「音楽の神様」がくれた‘キセキ’でした。
♪来てくれてありがとう、嬉しかった震えるくらい。
同じ時を生きてきた、別々の場所で、
聞かせて君の歌を、その声であの歌を・・・・♪
*小田和正「この日のこと」
☆出演者
藤井フミヤ 「TRUE LOVE」スターダスト・レビュー(根本要) 「今夜だけきっと」
広瀬香美 「ロマンスの神様」JUJU「明日がくるなら」松たか子 「明日、春が来たら」
中村中「友達の詩」Sing Like Talking(佐藤竹善)「LaLaLa」Crystal Kay 「恋におちたら」
AI「Story」ラッツ&スター(鈴木雅之)「夢で逢えたら」一青窈 「ハナミズキ」
赤い鳥(山本潤子)「翼をください」清水翔太「HOME」オフコース(小田和正)「YES-YES-YES」
キマグレン 「LIFE」Aqua Timez(太志)「虹」スキマスイッチ「全力少年」
平原綾香 「Jupiter」夏川りみ 「涙そうそう」
チューリップ(財津和夫)「青春の影」
いきものがかり(吉岡聖恵) 「帰りたくなったよ」