散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

またも帯広

2003年08月03日 15時32分24秒 | 飲み歩き・北海道内
8月2日
帯広に着いたのは13時過ぎであった。学生時代に一回だけ食べたことがあるカレーの「I」で、「I」カレー(380円)。甘辛い懐かしい感じの味。札幌はスープカレー店ばっかりになり、また安さではいろいろなチェーン店も出来ているが、そういう流れを超越した店である。

歩いて帯広美術館へ。「ヴェネツィアの光と影」と題された西洋画の展覧会を見る。マリエスキという人の空想の建築画が素晴らしかった。有名どころではティントレットやベリーニも良かった。続いて、帯広百年記念館へ。得意の地方博物館巡りである。岐阜県と同じくらいの大きさだと言う十勝地方の自然は豪快である。しかし冷害との長く辛い戦いの歴史は悲しいものがある。

夕食時まで時間が若干あるので、酒販店に併設された立ち呑みの「H」へ。刈穂と言えば「超辛口」とイメージが湧くが、あまり辛くないのが出てきた。「帯広に立ち呑み屋はここだけ」「辛口が好きだって言う人に中口の酒を勧めると、『これだ!』って言うよ」と意気上がる店主と会話をする。

夕食は中華の「M本店」へ。寒いので紹興酒の燗とおこげの海鮮あんかけ、餃子、ホタテネギ油かけを注文。おこげは結構なボリューム。餃子は食べやすいやさしい味。ホタテはほぼ生の状態の所に白髪ネギを載せ、熱した油をかけた物。香りが良く、微妙な火の通り加減のホタテが美味しい。かなり満腹になる。

次は帯広の名バー「M」へ。最初の一杯は「苦いカクテルを」とのリクエストに答えてもらい、ビタースをいれたギムレット。これで消化がはかどる。次にウィスキーのソーダ割りを頼むと、「癖がありますが」とカリラのカスクストレングスが出てきた。ソーダで割っても全く個性が消えない力強さである。続いて、ギブソン、ジン+ベルモット+カシスのカクテルを飲んだ。

前回来た時「ヤンキー率高し」が私の感想だったが、今日は隣にマニアな注文をするカクテルおじさんが居た。マニアといっても悪質な感じではなく、静かに注文をしてひっそりとカクテルを味わっており、よい感じであった。

8月3日
翌日の昼食は行きたいラーメン店があったのだが、何と雨の中、店内に待ち人が立っている。疲れていたので簡単に挫折して、蕎麦の「MF」へ。お店の感じは良かったが、蕎麦にインパクトが薄かった。

すっかり疲れきり、相原求一朗デッサン館へ。小樽にも美術館のあるこの人の画は、北海道の寒さ厳しさを感じさせる。無料のコーヒーとチョコ(六花亭かな)で体を休めて札幌に帰るのであった。