散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

久々の旭川(5)

2018年08月04日 22時05分31秒 | 飲み歩き・北海道内
街中に戻ると、さらに人が増えている。北海道第二の都市、旭川だが、どこにこんなに人がいたのだろう。


→写真じゃ少ないけど、結構いるんだよ。

ということで、最後は10年ぶりの訪問となる、バー「s」へ。先客無しだったが、その後で他のお客さんが来たので良かった。1杯目は本日のお勧めカクテルがいろいろとある中で、黄色いスイカのソルティドッグを注文。



液体部分だけを見ると普通のソルティドッグ(グレープフルーツ)と変わらないが、上に黄色のスイカの飾りがついた。まあ、味は赤いスイカとそんなに違わないけどね。

通しは隣に系列のビストロがあるだけあって、ちょっと凝った豚タンスモークとラタトゥイユ入り玉子焼きっぽいもの。



あまり飲みすぎないよう、締めはバーボン+AVERNA+CONTRATTO BITTER+アンティカフォーミュラの甘苦いカクテル。これを飲んで、帰ることにするか。





旭川駅前のイオンで余計な品々を買い込んで、20時の札幌行きカムイに乗る。乗客全員がほぼ座れるくらいの混雑。21時台だと帰りが遅くなるし、旭川始発じゃないから、座れなくても嫌だしね。



帰りはかなりウトウトして札幌に到着し、乗り換えて琴似へ。その後はタクシーで帰宅。余計な品々というのはこんな感じ。福よしの蕎麦は初めて見かけたので、ちょっと嬉しい。


久々の旭川(4)

2018年08月04日 18時24分17秒 | 飲み歩き・北海道内
旭川の街中に戻ってくると、やけに人出が多い。浴衣を着ている人もちらほらという感じ。今日は何かのお祭りなんだろうな。これから行く店が混んでいないといいなと思いながら、居酒屋「DS」へ。

様子を聞いてみると、19時に予約が多く入っているので、それまでであれば大丈夫とのこと(現在17時)。それは良かったと、席に座り、さすがに今日はビールでスタートする。通しはこの店名物の酢大豆である。



1階はまだ静かだが、2階はもう親族や近所の仲間同士という感じの宴会客が続々と上がっていく。さて、まずは焼きナス冷やしと新子焼でも食べるかな。冷やした茄子はちょっと火照った体にちょうどいい(あまり気温が上がらなかったとはいえ、夏なので暑くはあったのだ)。



新子焼は予想注文で焼いていたのか、ある程度焼いていたものを仕上げたのか。思いのほか早くやって来て、ちょっとコッテリしたタレをつけて食べる。昼食が早かったせいか、腹が減ってきていたので、とにかく美味い。手が止まらない。



さて次は、刺身盛り合わせだ。出てきたのはホタテ、マグロ、つぶ貝、海老、タコ、数の子、カニ、玉子焼き。これには日本酒をということで、麒麟山を合わせる。麒麟山の過剰な旨みの無いすっきりした感じは、刺身にピッタリなのだ。





外にいた時は祭りモードでちょっと煩かったのだが、この店に入ると音が緩和されるせいか、ちょうどいい風情のざわめきが遠く聞こえる。座敷に座り、それを聞くともなく聞き、酒を飲むと落ち着くなあ。



ここでタコ串焼きに長野の酒、本金純米をもらう。



そして締めの品はこれだ。



「孤独のグルメ 出張編」で旭川に来た井之頭五郎が食べた、新子焼のタレを使ったタレご飯だ。カレンダーに登場するくらいの名物になってしまったらしい。


→食べかけではないので、ちょっと見苦しいかもしれませんが、ご勘弁を。

これは手が止まらずにあっという間に食べてしまい、漬物で酒をゆるゆると飲む。



こんな所で大満足であろう。19時前に混雑を回避して、上手い事一杯飲むことができた。さて、もう一軒くらい行きますか。


久々の旭川(3)

2018年08月04日 16時48分25秒 | ART
■北海道立旭川美術館「ユニマットコレクション フランス近代絵画と珠玉のラリック展-やすらぎの美を求めて-」。
ジャン=フランソワ・ミレー「洗濯物を干す女」:ミレーに色彩感をあまり感じたことがなかったのだが、これは生き生きとした色彩のいい作品。夫人が洗濯物を干し、息子が幼い娘をあやしているという幸せ作品だ。
アンリ=ジョセフ・アルピニー「川のほとり」:空、樹木、水、そして沈む太陽と人。世界全てを描こうとしている作品。
エマニュエル・ミシェル・ベンネル「森の中の裸婦」:ニンフを二人、理想的な女性像として描いたもの。滑らかな表現はアングルの「泉」っぽいか。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「母子像(アリーヌと息子ピエール)」:パステル画のような色彩とシャープな形で、ルノワールには珍しいのではないか?



ラウル・デュフィ「ルーディネスコ夫人の肖像」:鮮烈な青地にブルー系の服を着た女性。この人が首が太くて、マニッシュな存在感があるのだ。
カミーユ・ボンボワ「森の下草」:森の中から、執拗に葉を描いた素朴派の作品。たまに見る素朴派は心落ち着く。
アンドレ・ドラン「バラ」:緑地に濃い緑で葉を描くなど、塗りに迷いが無い。

藤田嗣治「2人の裸婦」:金髪と黒髪の女性を描いているが、肌の色は同じであるため、対立軸というよりは親和性を感じる。
ルネ・ラリック「花瓶 バッカスの巫女たち」:周囲にポーズが少しづつ違う女性像があり、エッシャー的に見える。



■北海道立旭川美術館「姿/Figure-かたちの思惑」。
因藤壽「麦ふみ」:麦ふみという牧歌的な言葉から思い浮かばないような、氷かガラスでできたような人体が描かれている。
黒蕨壮「明日へのとびら」:縦並びの小さな棚が、上に行くに従いカーブを描いている。頭の無い人物が引き出す引き出しもカーブを描いて開く。どこか不思議な風景。明日はまっすぐ先に見えるものではないということか。



ふー、疲れた。この後は飲みに行こう。

久々の旭川(2)

2018年08月04日 15時25分24秒 | ART
まずは旭川駅のこちらからスタート。

■旭川市彫刻美術館ステーションギャラリー「Masterpiece of Chairs from ODA COLLECTION」。主に椅子の展覧会である。1800年代からの椅子が展示されており、ちょっと見るにはいい感じであった。

 

バスの時間が迫り、移動開始。よく知らない土地でバスに25分も乗るのは、なかなか勇気がいる。しかしバス代はわずかに220円で(初乗り170円だから、札幌よりかなり安い。地下鉄と競合しないからか?)、到着。



■旭川市彫刻美術館「チノオモテ、ソラノソコ 長澤裕子展」。
「風の記憶 ベクトル1」「同 2」:建物の外に向かって流れる風を可視化したような作品。



「皮フ下の記憶」:北大の博物館で見た、海綿(だったか?)の化石を思わせる見た目。石でありながら生命感を感じる。





2階は全体が大きな展示室となり、綺麗に整備されていたように思う。写真撮影可だったようだが、確認してみると「2階はSNSなどへの掲載は…」とのことだったので、撮影も断念。

バスの本数が少なく、到着から30分後の次は1時間半後のため、若干鑑賞を早めて戻る。帰りは常磐公園で下車。近くの駐車場に神輿が置いてある。



市立図書館を軽く眺めてから、今度はこちらへ。



■旭川文学資料館「第21回旭川文学資料展 教科書の中の文学者たち-国語教科書を中心に-」。常設展を見た後、この展覧会へ。戦前からの国語の教科書が展示されていたが、これなんか安倍政権下で出来た教科書としか思えないね。



特定の言語を「正シイ」とか「キレイナ」と評価するのは、まさに「美しい国」と同じ発想。それが醜いことに気がつかないのは本人ばかりなり、である。私がそれよりも興味を持ったのは「改正増補物理階梯 下」という1882年出版の物理の教科書である。

「游星を周巡スル衛星」として「地球1、木星4(あれ、火星のフォボス、ダイモスは発見されているはずだが…)、土星8、天王星6、海王星に少ナクモ1(トリトンだけ極端に大きいからね)」なんて書いてある。冥王星の発見は1930年だから、まだ登場しない。こういうのが面白いんだよな~。

15時近くなり、雲は秋を思わせるようだ。


久々の旭川(1)

2018年08月04日 11時59分27秒 | 食べ歩き
1年ぶりの旭川行き。昨年は道みんの日キップで時間をかけて来たが、今回はSキップを購入。9:30のカムイはガラガラ。



ところで、最初Sキップを自販機で買おうとしたのだが、散々面倒な操作をした挙句、カムイかライラックかを選べと来た。乗りたいのがカムイかライラックかなど、分かるわけが無かろうが。バカなのか? JR北海道。

結局、自販機購入をあきらめ、窓口で買うとあっという間に話が済む。自販機の画面展開は何も知らない素人にモンキーテストをさせるなど、もう少し工夫をしてはどうだろうか。

特急で旭川へとなるとあっという間だ。少々早めだが、まずは昼食を食べることにしよう。気温は24度で、日差しはきついが、日陰に入ると涼しいくらいである。



しばし迷走した結果、店頭にランチの看板が出ていた「N」本店へ。店に入ってみると、仕出しの準備かかなり忙しそう。だが、無事カウンター席に座ることになった。ランチは弁当、かつ煮定食なども美味そうだったが、やっぱり寿司ランチだよね。飲み物がついてくるので、最初に烏龍茶をもらい、少し待つ。

寿司ランチがやって来た。内容は寿司(イカ、マグロ、鯛、ブリ?、海老、トビッコ、いなり、新香巻)、吸い物、茶わん蒸し、大根のきんぴら、玉子焼きというものである。


→寿司の右上が白く飛んで、見えないか。

食べて見ると、寿司はなかなかいいじゃない。値段ゆえ、いなり寿司が入っているところはやむを得ないが、良い握りだった。その他のおかず類もちょっとづつあると、それなりに満腹感に貢献してくる。地方都市の寿司屋さん、ありがたいなあ。



ここで一旦、旭川駅に戻る。

20180804最近読んだ本

2018年08月04日 09時13分18秒 | 読書
■「レモンハート33」古谷三敏
この巻も好調。バーに行きたくなる。

■「バチ当たりの昼間酒 その参」なぎら健壱、魚乃目三太
今回は基本的に飲み屋以外の店で、かつ中休みの無い店を紹介。非常にいい店が多いのだが、一人で行くとつまみが1品で限界だったりする。

■「天冥の標IV」小川一水

■「天冥の標V」小川一水

以下、図書館の6冊。
■「宝くじが当たったら」安藤祐介

■「自覚」今野敏

■「アンフェアな国」秦健日子

■「夜の署長」安東能明

■「推定有罪」前川洋一

■「カカオ80%の夏」永井するみ