散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

2017年のアート

2017年12月24日 09時49分24秒 | ART
ほぼ今年の美術館、ギャラリー巡りも終了となり、今年のまとめに入る。まずは今年の気になった展覧会から。

岩見沢市絵画ホール・松島正幸記念館「目に触れる 小林麻美展」
札幌芸術の森美術館「木彫家 藤戸竹喜の世界」
さいとうギャラリー「小林ちほ 切り絵展「執着の終着」」
国立西洋美術館「北斎とジャポニスム」
東京国立博物館「運慶」

東京都美術館「REALISM 現在の写実展」
三井記念美術館「驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ」
ギャラリーエッセ「第21回坂本勤・鈴恵・亜樹 風の詩画展」
似鳥美術館「常設展」
HUG「札幌国際芸術祭2017 うろ・うろ・うろ」

札幌芸術の森美術館「札幌国際芸術祭2017 リプレイのない展覧会」
北海道立近代美術館「ゴッホ展」
兵庫県立美術館「怖い絵展」
あべのハルカス美術館「奈良西大寺展 叡尊と一門の名宝」
国立民族学博物館「常設展」

大阪市立東洋陶磁美術館「特集展 宗磁の美」「常設展」
国立国際美術館「バベルの塔」
ギャラリー門馬「sighting」
さいとうギャラリー「エンピツ画 鎌田芳治 MONOKURO・模写展 波良何良へのオマージュ III」
市民ギャラリー「『北の海』厚田アクアレール水彩画展 受賞作品特別展」

北海道立近代美術館「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展」
札幌芸術の森美術館「月光ノ絵師 月岡芳年」
市立小樽美術館「大月源二 新たなリアリズムを求めて」
札幌芸術の森美術館「旅は目的地につくまでがおもしろい。」
国立新美術館「ミュシャ展」

東京都庭園美術館「並河靖之 七宝」
国立新美術館「草間彌生 わが永遠の魂」
北海道立文学館「『手仕事の日本』と民藝の思想」
山種美術館「日本画の教科書 京都編」
サントリー美術館「小田野直武と秋田蘭画」
すみだ北斎美術館「開館記念展 北斎の帰還―幻の絵巻と名品コレクション」

ここから選択した、今年の展覧会ベスト5(順位なし)は以下である。

■三井記念美術館「驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ」:東京都庭園美術館の「並河靖之 七宝」も入れたかったが、超絶技巧ものが2つ入ってしまうので、悩んだ結果現代アートも見ることのできたこの展覧会を選定。

■札幌芸術の森美術館「札幌国際芸術祭2017 リプレイのない展覧会」:札幌国際芸術祭2017の中では、私が最も気に行った展覧会としてこれを入れておく。現代文明における、新たな花鳥風月とまで言いたい。

■国立民族学博物館「常設展」:圧倒的な物量感、見ても見ても終わらないスケール。ぜひ一度は体験してほしいものだと思う。

■国立新美術館「ミュシャ展」:「スラブ叙事詩」20作を持ってきてしまった、奇跡の展覧会。見ている途中、我に返るまでスラブの歴史から抜け出せなくなる気までしてきた、大迫力の作品群。このために国立新美術館を造ったのだと思ってしまいそう。

■国立新美術館「草間彌生 わが永遠の魂」:こちらも何だかんだ言いながらもド迫力の展覧会。パワーあふれる画風から、繊細でリリカルな作品、痛々しいほどにキリキリくる作品、草間ワールドの集大成。

******
続いて、作品部門は以下。

カミーユ・クローデル「波」
高木健多「白磁 鎹豆腐「裂」」
川上りえ「Element of Earthシリーズ」
運慶「無著菩薩立像」「世親菩薩立像」
波佐見亜樹「雪国」

クリスチャン・マークレー「Ascension(昇天/上昇)」
ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」
ギュスターヴ=アドルフ・モッサ「彼女」
岡本太郎「太陽の塔」

「油滴天目 茶碗」
アルント・ファン・ズヴォレ?「四大ラテン教父:聖アウグスティヌス、聖アンブロシウス、聖ヒエロニムス、聖グレゴリウス」:
ヒエロニムス・ボス「聖クリストフォロス」
ピーテル・ブリューゲル1世「バベルの塔」
端聡「Intension and substance」

山川冬樹「その人が見た未来は僕らの現在」
「赤平住友の炭鉱遺産:坑内模式図」
さわひらき「うろ・うろ・うろ」
佐竹真紀「肖像記」
佐竹真紀「Pivot」

藤本正則「Domestic Express」
ミュシャ「原故郷のスラヴ民族」
ミュシャ「二コラ・シュビッチ・ズリンスキーによるシゲットの対トルコ防衛」
草間彌生「生命の輝きに満ちて」
外崎うらん「フラーピアト・エ」
福田平八郎「牡丹」

ここから選択した、今年の作品ベスト5(順位なし)は以下である。あー、ベタな作品を並べてしまった。

■運慶「無著菩薩立像」「世親菩薩立像」:つい「お師匠さま」と頭を垂れたくなる、遠くを見る悲しい目にやられた。

■ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」:ベタだが、ほぼ等身大、むりやり処刑現場に立ち会わされたような迫力。

■岡本太郎「太陽の塔」:前からはもちろん、横から、後ろから見るのもいい。

■ミュシャ「二コラ・シュビッチ・ズリンスキーによるシゲットの対トルコ防衛」:「スラブ叙事詩」は最初の幻想的なところも良かったが、あえて不吉な香りの漂うこの作品を選定。

■草間彌生「生命の輝きに満ちて」:典型的な狙ったパターンと分かっていても美しい。

小樽へ(3)

2017年12月23日 21時33分49秒 | 飲み歩き・北海道内
小樽のこの界隈は雪が随分残っている。



締めはもちろんこの店、バー「A」へ。先客はなく、一番乗りとなった。



焼鳥を食べた後なので、スタートはジンフィズでスッキリと。



2杯目は年末年始用に多めに仕込んだライムを使ってもらい、ジンライム。これで胃の重苦しさが取れたような気がする。



この辺から重めにしてもらい、グレンリベットを使ったロブロイ。



ちょっと怪しくなってきつつあるが、シャルトリューズヴェールを使ったシャンゼリゼ。仕上がりの香りがちょっと違う。



今日はママも早めに登場して、今年の風邪は咳が酷いなどという話をしばしする。バス時間を見計らいながら、年内最後ということでご挨拶をして店を出る。近くのバス停から円滑にバスに乗り、眠りに落ちずに予定通り下車することができた。家に帰り、早めの就寝。

それにしても、冬に一日散歩きっぷが無いのはどうかと思う。札幌近郊以外の普通列車は、ガラガラじゃないか、JR北海道よ。

小樽へ(2)

2017年12月23日 18時23分13秒 | 飲み歩き・北海道内
さて、今日は祝日なので開いていない店もあるはず…、といろいろ考えていたのだが、幸いなことに明りが見えた焼鳥店「I」へ。奥の座敷には予約がかなり入っているようだが、幸いカウンター席はかなり空きがある。

まずはハイボールを頼んで、通し代わりの浅漬けが出てくるので、つまんで待つ。



まずはなんこつ塩。



そしてこの店(ともう一軒)で特徴あると言えば、この焼鳥のタレ。とり皮にも良く合っていた。



後はかしわ、レバ、タン、豚精。タレが見苦しい感じになったので、写真なし。酒は途中で燗酒を注文。

さらに、何だか野菜が足りない気がしてきて、野菜いためを注文。すると鉄板皿の上に、目玉焼きを従えた野菜いためが登場。しかも、醤油、またはソースですべて自力で味付けするのだ。



但し、食べていると、今自分は野菜を欲していたんだなというのが良く分かった。腹一杯になり、次へ。


小樽へ(1)

2017年12月23日 16時37分09秒 | ART
岩見沢から乗り換えなしの列車で、小樽へ。最初はガラガラ、札幌近郊では座れない人続出で、手稲あたりからまた人が減りだす。約1時間半とちょっとした旅気分と言いたいところだが、ワインのせいか途中眠くなり、それどころではない。

小樽駅から紀伊国屋に立ち寄ってから、美術館・文学館方面へ。途中のアーケード街にあった居酒屋が無くなっている。小樽駅からアーケード街にかけては、ちょっと寂しい小樽であるが、岩見沢よりは観光客が多い。



小樽市民ギャラリーの展示を見てから、小樽美術館の展示へ。

■市立小樽美術館「小樽画壇の礎 平沢貞通」。
平沢貞通「海景」:作品の下、4分の1くらいに島が描かれており、遠景がすっと見渡せる感じ。
平沢貞通「岩と渓流」:水の流れと、それに磨かれて丸みを帯びた岩が素直に描かれている。
平沢貞通「真駒内風景」:これもまた、すっきりと平明な風景画。

平沢貞通「花」:これは獄中で描かれたもので、青い色の中に花瓶と花が宙に浮かんだように描かれている。現実との乖離を感じる。
加藤悦郎「坂道」:岸田劉生の雰囲気もある坂道の画。緑豊かなところは、南国の香りも感じられる。

どうしても獄中の画家というフィルターがかかってしまう気がするのだが、今回は実に素直な画家という印象を受けた。

■市立小樽美術館「後志の水彩画家 間宮勇展」。こちらも素直に自然を描く画家という印象。作品のほとんどを娘さんが所有していることもあり、家族のつながりが強く感じられる展示の構成だった。



いつものように3階では「一原有徳の世界11 二つの技法 モノタイプと腐食版」で異世界にさまよってから、文学館へ。



■市立小樽文学館「暮らしと文学〈あのころの小樽〉展3 芝居小屋・演芸館・映画館」。
明治3年、初めて芝居小屋ができたころの小樽地図。



昭和44年、映画華やかなりしころの小樽地図。



「ポセイドン・アドベンチャー」では大行列が。こんな時代があったのよ。私もあまり映画は見ていないが、「エクソシスト」「オーメン」「グレートハンティング」「スターウォーズ」「タワーリングインフェルノ」「ジョーズ」「エマニエル夫人」とか、子供のころの映画タイトルが印象に強い。



映画「乱」の手書きポスター。これは小樽最後の看板絵師、工藤英晴が平成13年に北海道屋外広告物コンクールにおける特別講演会で、観客を前にして作成したものとの説明があった。



ここでしばし休憩。疲れた。


岩見沢へ(2)

2017年12月23日 12時32分54秒 | 食べ歩き
昼食は岩見沢で取ろうと思っていた。以前、夜に行こうとしたところ貸し切りになっており涙をのんだ、岩見沢の有名な洋食店「C」へ。11時ちょっと過ぎなのだが、先客が2名いた。

メニューを見ると、各種セットがあり悩ましいのだが、何とか注文を決めて、先に赤ワインを持ってきてもらう。



注文を取る際には、このベルで人を呼ぶ。なかなか最近見かけない道具である。



で、注文したのは、いろいろと取り揃えられていそうなワンプレートランチ。ご飯と味噌汁にエビフライ、オムレツ、鶏空揚げ、鯖ソテー、揚げ豆腐、野菜炒め、サラダ(ポテトサラダ、オレンジ付き)、焼き野菜のオリーブオイル漬け、煮物(和風!)、漬物という和洋混合のランチ。



エビフライや空揚げで赤ワインを飲む。そこまでは良かったが、ご飯と味噌汁が冷めるのが気になり、早々にワインを飲んでしまいご飯として食べる。おつまみ単品の方が良かったかな。しかし、腹が減っていたので、ちゃんとした食事もとりたかったしな。

最後にオレンジシャーベットとコーヒーが出てきて、腹いっぱい。どんどんお客さんもやって来て、人気があるのが分かるが、少しオペレーションが回っていない感じがする。私以降に来た客への品出しに時間がかかっている模様。





外に出ると、さっきまでちらついていた雪は上がっていた。



岩見沢駅に向かう。晩酌セットのお知らせに「ちょこっとさんばい」とあるが、3杯飲むとちょこっとでは無くなっているような気もするが…。いや、飲み比べのような量の少ない3杯なのか。



岩見沢と言えば天狗まんじゅうなのだが、腹がいっぱいで無理だ。またいつか。



岩見沢駅ではi-Boxで岩教学生の展示を見て、札幌方面の列車に乗る。

岩見沢へ(1)

2017年12月23日 10時53分44秒 | ART
本日はJR琴似駅から岩見沢に向けて出発。土曜日(祝日)なので、一日散歩きっぷを使おうと思ったら、なんとあれは11月5日で今年の利用終了なのだ。まったく、JR北海道よ、何とかしてくれよ。君たちは冬の間、人を散歩させない気なのか。



とりあえず、琴似から約1時間で岩見沢へ。



岩見沢の駅前はかなり寒々しい。さらに駅にあったパン屋さんも閉店している。



商店街を歩くと、それなりに店はある。





「六本木」という店名も何だかだが(人名?)、「六文銭」というのも怖いねえ。







目的地は当然ここ。



■岩見沢市絵画ホール・松島正幸記念館「目に触れる 小林麻美展」。約10年に渡る作品を展示した展覧会。
「待合室-きのうのわたしとすれ違う-」:白いキューブで出来たような部屋の中、椅子に座る女性。世界の縁から青い模様が侵入してくる。
「網目の景色-重なる3つのフレーム-」:ドットでフレームを描いているが、具象というよりは抽象。絵画の原点に回帰しているかのようだ。

以上の2作は2017年の作品だが、昔に比べると抽象度が高まっているような気がする。これはどちらが良いと簡単に言えるものではないが、昔の夢の中のドキッとした瞬間を切り取ったような作品が好きだ。

作品全体を通して、懐かしさと不安感、夢で見るような強い映像と実際の人間の不在感や記憶のあいまいさなど、様々な、時に相反する印象を受ける気がした。人間の認識・認知に踏み込んだ画を描く作者に今後も期待である。



松島正幸の作品も少しあり、それも眺めてから駅方面に戻る。朝、開いたばかりなので展示室の気温は10度前後。寒い。

20171222ギャラリー巡り

2017年12月22日 14時59分48秒 | ART
本日は三越→スカイホール→さいとう→らいらっく→アートスペース→道新→キヤノン→大丸の8か所。

■スカイホール「光の抜け道」。モリケンイチの絵画はもちろん素晴らしかったが、会場全体も良い雰囲気だった。エレベーター近くの部屋では「山本睦子個展 Himmelin aika -ヒンメリのじかん-」が開催されている。ヒンメリとはライ麦の茎を使った幾何学的モビールのこと。光沢もあり、ちょっと神秘的な感じ。また中央の通路のような部分に、藤原千也「太陽の椅子」が展示されているのもいい。

■さいとうギャラリー「ゆく年くる年’17-18」。
水戸麻記子「おもちの「叫び」」:ムンクの叫びを模したお雑煮。面白い。
宇流奈未「赤の風景」:ドローイングは珍しいかも。
丸藤真智子「みっつの小石」:みっつの小石を見ているのはレレレのオジサンか? 飄々とした線が素晴らしいと思う。

恒例のおみくじは「大吉」。もちろん、信じているわけではない。

■キヤノンギャラリー「山本 純一 写真展:The sun also rises~日はまた昇る~」。今年いっぱいでこのギャラリーも閉廊ということで、何とか最後の展覧会を見に来ることができた。なかなか素敵な写真展だったが、日はまた昇らないのか…

昭和昭和昭和

2017年12月22日 13時15分08秒 | 食べ歩き
今日はまたもや休暇を取得してしまった。平日となると、土曜日には行けないところに行きたいなあといくつかの候補を考えていると、この店の近くに来てしまった。そうだ、昼はランチをやっているらしい、居酒屋「Y」へ。以前、「懐かし酒場」企画でチャレンジして、あまりのオヤジっぽさに敗北した店である(私も十分オヤジなのだが)。

13時なのでランチも一段落か、開いている席は多かった。しかし、かなり乱雑な感じ。



どうやら昼前にすべてのテーブルにおしぼりと割り箸を設置して、使い終わった所から回収していくシステムらしい…。前の奴も、きちんと整頓しておけよな、と割と物を平行、または直角に配置したくなる私は思う。

ランチはトンカツ、味噌ラーメン、たぬきそばとあまりにも方角の違う3品。トンカツを選択することにした。



待つことしばし。ほう、和食のトンカツではなく、ドミグラスソースがかかった洋食のトンカツなのね。



味はうーん、ものすごく普通だ。味噌汁はかなり味濃いめ、甘め。ご飯は私の好みよりは少々柔らかい。何ともすごいのは店の昭和感で、オジサンばっかり。煙草すっている人も多い。さらには隣のテーブルは休みを取ったとのことで、早くも酒盛り開始。

また、店の雰囲気がレトロ喫茶というか、札幌にもこんな店がまだあったんだという感じだ。カウンター席もあるが主流は4人掛けテーブル席のようだ。いつかここに酒を飲みに来られるだろうか。9時半から22時まで中休み無しなので、平日休みを取った早い時間にくれば大丈夫か。

ランチにはドリンクがついており、オレンジジュースを頂いた。



真正のオジサンならくつろげるはず。


やはり2杯が限界だった

2017年12月21日 21時26分43秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
やはり1軒終了して、20時過ぎでは締まらない。電話を入れて空席を確認してから、すすきののバー「N」へ。1杯目は控えめにアードベッグANOAのソーダ割りでスタート。ストレートで飲むとかなりの曲者だが、ソーダで割ると、香りが立ってちょうど良い感じだ。



2杯目は先日来メモしておいた危険なカクテル、ジン+アブサン+GET31+ミドリ。何しろアブサンが68度だから、「ジンで薄める」なんていう恐ろしい言葉が出るくらいだ。



味はというと、印象としてはアブサン圧勝というしかない。しかもこれが効いてきて、ダウン寸前。2杯だと完全燃焼してないんだよなあと思いつつ、帰るとしましょうか。


忘年会備忘録

2017年12月21日 20時07分22秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
12月20日
自社の忘年会。梅酒の豊富な居酒屋「K」へ。甘いイメージで梅酒は飲まないのだが、せっかくだから1杯だけと飲んでみた皇帝(だったかな?)。ブランデー仕立てとあって、甘い感じはそれほどでもなかったが、今度は酸味が気になる(←うるさい)。

いい感じに仕上がって、かなりの大人数のままいつもの居酒屋「KB」へ。何だかよく覚えていない。

12月21日
多少の二日酔いはあるものの、何とか夜には復活。プロジェクトの忘年会に行くものの、同じ会社の人間は私のみとあって、アウェイ感は強い。幸いなことに東京の人間殺しの地元話(私、富良野出身なので)で、何とか間を持たせた。食べたものは生ガキ、鶏天、豚鍋などまずまず。飲み物は最初の1杯のみビールで、後は終始ハイボール。

ささっと1軒でお付き合いは終了し、次は別項で。

20171220最近読んだ本

2017年12月20日 23時13分10秒 | 読書
■「つぶさにミルフィーユ」森博嗣

■「三十路飯3」伊藤静
今シリーズ最終巻(主人公を変えて続くようだ)。恋愛話、いらないんだよなあ。

■「銀色人の基地 ペリーローダン557」フランシス、マール
今回はストーリーのまとめと解説が入っていたので、最近の流れが整理できた。時々、やってほしいよね。

■「2018年度版札幌の美食店」
あまり縁がない店が多いのだろうと思っていたら、4軒しか行ったことのあるところが無かった。

■「大江戸子守り酒」ラズウェル細木
時代物、かつ子供が話の中心になっているのは珍しいかも。

■「きのう何食べた? 6~10」よしながふみ
再読。

■「博物館へ行こう」木下史青

■「山手線謎日和」知野みさき

一人飲み

2017年12月19日 20時17分39秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
忘年会に備えての一人飲み、すすきののバー「N」へ。

1杯目は久々にサウダージでスタート。量たっぷり。



店になぜかフクロウボトルがあったが、これがサントリークレストのサントリーカップ'93記念ボトル。クレストって飲んだことあったかな?



2杯目はブレンデッドウィスキー(カティサーク)+GET27+桜リキュールのカクテル。ミントと桜のリキュールがそれぞれ個性が強すぎるものの、何とかまとまった感じ。面白い味だ。



ポッキー女神のルビーという赤ワイン向きらしい、高級なのを頂く。



しかし締めはラガヴーリンダブルマチュアードだ。



前回来た時、飲みすぎていて2杯で帰ったので、今日は良かった。何だか3杯くらいは飲まないと、自分なりの組み立てにならない気がする。


「札幌国際芸術祭を振り返る」

2017年12月17日 15時46分06秒 | ART
フォーラム≪北海道写真とアーカイブ≫終了後、食事を慌てて取り、札幌市役所の地下食堂で行われるイベントに参加した。以下、メモを公開するが、もちろん聞き取りミスもあるし、話を分かりやすくするために意図的に少し改変したところもある。人間の限界としてお許しいただくとともに、以下の文面内容については、私の責任において発表する。乱筆・乱文ゴメン。

500m美術館がみた札幌国際芸術祭2017 関連トークイベント「札幌国際芸術祭を振り返る」
 大友 良英(SIAF2017ゲストディレクター/音楽家)
 端 聡(SIAF2017企画メンバー/美術家)




→参加は100名超えていただろうか。

■大友、端両氏の対談(プラス、500m美術館の展示紹介など)
・500m美術館で今やっている展示の大部分は端氏がやったのではないか。
 (スライドで展示紹介)
 藻岩山の展示は「大きな作品作ってね」とお願いしたらあんな感じになった。
 準備に1年、木に登る練習から始めたらしい。
 500m美術館の「スキー」の展示は今だから言うけど、聞いた時はポカーン状態。
 一番期待していなかった(大友)
・大友さんのガラクタの星座を再現したが、500m美術館の展示ケースは幅が60cmしかない。
 大変だった。時間が無くなり、搬入を手伝ってもらったものの、最後残り1時間。
 展示の写真を見ることも無く、記憶と雰囲気で置いて行った(端)
・いや、あれでパーフェクト。新しい作品になったかもしれない。
 ところであれの片づけが大変そうだ(大友)
・今、片付けの話は聞きたくなかった(端)

・年表に札幌トリエンナーレの話がある。3回やったが、4回目はできなかった。
 近美を貸館で会場にして、アーティスト側がすべて運営。自分の作品作りもあるし、続けられなかった(端)
・90年代に入ると、バブル崩壊もあって年表がスカスカになる。(端)
・海外アーティストのホスピタリティも考えて、札幌で文化庁のやったレジデンス事業に応募したら、
 思いがけず助成金がでることになった(端)
・その後、「FIX MIX MAX」で、明確に本格的な国際芸術祭を目指す宣言をした。
 ただ、これは助成金の申請をしていない。最初から申請すると、それありきだろうと。
 すると、ギャラリー門馬の門馬さんが、それまでのギャラリー収入を全部+着物を売って250万円出してくれた。
 これで何とか開催できた。(総費用は450万円)(端)
・さらに500m美術館、チカホができ、現代アートに触れる機会が増え、アレルギーも減った。
 2011年のプレ企画をその後開催(端)
・その時声がかかったが、準備期間が無さ過ぎてお断りした。確か震災のあった時か(大友)
・震災では本当に中止しようかどうか迷った。しかし、こんな時こそアートの火を消してはと(端)
・なんでもやめるのは良くないと思う。(大友)

・ところで、国際芸術祭をやってみて、最初に考えた構想と違っていない?
 坂本色あり、今回は大友色でどう?(大友)
・大丈夫。後発の芸術祭なんだから、知ってもらうことが重要。
 世界の坂本、あまちゃんの大友、まず知ってもらおうと(端)
・「あまちゃん」で急に庶民的になるよね。でも世界の人、世界のキュレータに札幌の芸術祭、
 アートを見てもらえる。でも「盆踊り」は坂本さんの発想じゃないよね(大友)
・あまちゃんは組織の上の方へのアピールだったかもしれないが、
 福島のプロジェクトで市民とやっていくことに取り組んだ。札幌のは後発の芸術祭。
 札幌市だって伝統が無く、後発の都市。町おこし型の芸術祭が比較的続く
 傾向があるが、札幌くらいの都会だとそれでもない。しかもディレクターが2回連続音楽家。
 こんなのない。じゃあバンドっぽく、いろんな人と組んで。
 それから「最初にやりたい」って言った人は誰か聞いてみた。そうしたら、端さんだと。
 やりたいと言った人には入ってもらいたかった。面識はあったけど、正直、作品は見たことが無かった。
 後は沼山さんに光を当てたかった。
 ずっと独自で前衛音楽のプロデュースなどをやっている人。愛情を持ってやっている(大友)
・最初にやりだした人は愛情があるんだけど、後から入ってくる人は役所の人が仕事でやっていたりして、
 接するとストレスがある。愛情のある人とやりたい。
 役所の人が熱を入れすぎても、それはそれでヘンな方向性を持たれても困るということもあるが(大友)

・なぜここまで来たかも分かってほしい。だからこそ沼山アーカイブを作り、
 マークレーアーカイブを作り(大友)
・アーカイブは個人じゃできないし、何をどこまで含めるかも難しい。ぜひ、見てほしい(端)
・これこそ税金を使わないと。多くの人の知恵が必要だし、重要さをひしひしと感じる。
 札幌はヨコトリ型と同じ方法論では勝てない。札幌型を作っていった方が良い。
 今回はたまたま展示箇所の数が特徴になったが、音楽型のやり方。
 新聞に市民に届かないといろいろ書かれたが、今、ライブでやっているんだから、届かないのが当たり前。
 その代り、アーカイブを置いていくことは必要(大友)
・今回の展示は全部バラバラ。だけど、500mのアーカイブにすると見える。
 伊藤隆介さんの展示にもあったが、ゴミは文化だし、生活のレイヤー。(端)
・今回のヒントは一つはモエレ沼、もう一つは坂ビスケットにあった。
 普通なら捨てているものが愛情を持っておいてある。坂さんがいたのは大きい。
 札幌で芸術祭をやるのに、どうしようって考えた。北川フラムさんは町おこし。
 芸術を見せるというのはあるけど、ヘタにやると地元が低く見える。それは嫌。
 皆さんと話を始めた時も「有名なアーティストの話は絶対するな」と。(大友)
・これには困った(端)
・ジョン・ケージもいいけど、友達の○○君に勧められたでいいじゃない。
 端さんはアートをやりだしたのはどんなきっかけ?(大友)
・家が看板屋で、そこの息子(端)
・ほら!いいじゃない。1回、権威に頼るのはやめようと。
 実は企画書みて、有名人の名前が何個あるか数えちゃった(大友)

・それから「芸術祭って何?」というテーマ、これ、ありえない。
 普通はテーマがあって、コンセプトがあって、最初に聞いた時には驚いた。
 うーん、日本の事、神道、縄文文化、深読みして(端)
・そこまで考えていない。ただ、テーマの多様性は考えた。人に「芸術祭って何?」と聞くと、
 自分が求めている答えじゃなくて、その人なりの答えがでる。
 ディレクターになり、普通のテーマも考えたけどつまらない。テーマをどうやったら限定しないか、
 ということを考えた(大友)
・キュレーションが無いとも批判された。大きな意味ではあるけど、確かに無い。
 「国際」というのも困った。分かりやすいのは何か国から何名が参加というもの。
 だけどそうじゃない。外国から来た人が当たり前に芸術祭をわかり、楽しめることが重要。
 東京は考える人が日本の枠でしか考えていない。欧州でも、身近に外国語があっても難しい。
 本当に大変なこと。ここに気づくのが遅れた。
 マークレーがパンフレットを見た瞬間に「あ、マークレー読めないよね」と。
 自分が使っている言語、馴染んでいる文化以外のものがあることの理解だと思う。
 事務局に日本語出来ない人入れるとか。仕事もできないと困っちゃうけど(大友)

・端さん次はどうしたい(大友)
・認識が現実を変える、振動が水に及ぼす…(筆者注:この辺、疑似科学っぽくて困った)
 北海道の開拓史や、自然の恩恵でもある石炭もあるし、縄文文化、アイヌ文化。
 自然に対する畏敬の念などを取り上げた芸術祭かな(端)
・アートディレクターは2回はやらないと言っている。自分も58歳でミュージシャン
 としてのピークは後10年か。ただ、次に向けて言いたくなることはある。
 続けてほしいのは従来型の美術展ではなく、完全にできたとは言えないが参加型。
 もう一つは「国際」の意識。他の国の人が来てもわかる、楽しめる。
 札幌でやる意味を見出してほしい。日本スゴイでしょ、じゃなくて、個々の歴史の多様性と普遍化。
 難しいと思う。全体主義が一番簡単。小さすぎても意見が統一されるし、大きすぎても無理。
 札幌は街に中心エリアがある。横浜はあるようでない。
 ちょうど良い環境。思い切って、ディレクター制度だって変えてもいい(大友)
・展覧会には昇りつめたエリートがでるという意識がある。それも必要なんだけど、それだけじゃない。
 子供がオーケストラをやってもいい。だけど、クオリティが低くても
 「皆がやっています」を言い訳にはしてほしくない。発信側に上下はない(大友)

■QAコーナー
最初から「失敗」決めつけのつまらない質問(というよりご意見)、自分で質問とは関係のない方向に話を広げ過ぎて、回収できなくなっている発言、「ノイズ電車」に乗っておいて「うるさくてノイズっぽかった」という人。まったく意味のない時間だった。

******
私自身、今回の芸術祭ですべての展示が素晴らしく良いものだったとは思っていない。むしろ、かなり多く「あれれ」と思ったことは事実である。しかし、今日気がついたのだが、そこには「多様性」の視点が欠けていた。

私が理解できるものだけが芸術であるわけが無いし、不愉快なものも当然あるだろう。それを今日の大友氏の話でやっと理解できたような気がする。今日の催し物は非常に私にとって非常に意味があった。

今日、私の札幌国際芸術祭2017は、いい形で無事に終わった。

イベントの合間に

2017年12月17日 13時39分11秒 | 食べ歩き
「フォーラム≪北海道写真とアーカイブ≫」と「札幌国際芸術祭を振り返る」の間は1時間。移動に10分強はかかるであろうから、残りの時間で手っ取り早く昼食を済ませなくてはならない。

駅前通りを歩きながら、大箱だから大丈夫だろうということで、寿司の「S」へ。注文は一瞬悩んだものの、大体私が注文するちらし寿司にしておいた。予定通り、注文の品はテキパキと来る。



ちらし寿司にのっていたのは、マグロ2、白身、イクラ、トビッコ、イカ、エビ、玉子。ちょっと寂しいか。後は味噌汁と漬物がついてくる。熱くないので順調に食べ進み、ほどなく終了。私はものを食べるのがかなり早い。

この後することもないので、「札幌国際芸術祭を振り返る」の会場に向かったが、開始15分前についてしまった。まあ、それはそれでいいか。


フォーラム≪北海道写真とアーカイブ≫

2017年12月17日 13時00分31秒 | ART


日曜日の朝9時半から始まるフォーラムに参加してきた。内容的には非常に面白かったのだが、実際に写真家のアーカイブづくりをしている人と、そもそも「アーカイブとは何か」を日頃考えているような人だと思うが、何しろ話のレベルが高い。

私も一般人としては、博物館・美術館に興味があり、この分野において全人類の上位10%くらいには入っているだろうと思うのだが、それでもおそらく分かっていないだろう。これ、札幌市立大学公開講座として行われているのだが、大丈夫なのだろうか?

実際にはその業界の人が多かったようなので、多分、大丈夫なのだろう。

会場はアスティ45ビル。午前中の早いうちは快晴だった。



手帳2ページくらいメモを取ったのだが、この先、ちょっとこれに近い分野の仕事をする可能性があるので、公開しないでおきたい。