草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

韓国を分断する火種を蒔いたのは日本の言論界だ

2024年12月06日 | 韓国
 韓国の政治的な混乱は、日本の自由と民主主義を根本から脅かすことになるだろう。独裁国家の金王朝と対峙し、習近平の中国やプーチンのロシアの脅威にさらされている韓国が、悪の枢軸である彼らの手に落ちれば、次に待っているのは日本の崩壊である。
 朝鮮半島の南が悪の枢軸でなかったことで、かろうじて日本の平和と安定が保たれたのである。韓国民の約3割は過激な左翼だともいわれるが、それを助けたのは、日本の左翼ではなかったか。
 強力な軍事力を誇る金王朝に対して立ち向かったのは韓国の軍隊であった。軍隊による何度かのクーデターは、北の支配を阻止するためであった。行き過ぎがあったことは否めないが、やむにやまざる決起であった。
 北に連なる者たちを支援したのは、日本のマスコミや言論人ではなかったか。岩波書店の雑誌「世界」の連載「T・K生」による「韓国からの通信」は、1973年5月号から88年3月号まで掲載されたが、それは日本よりも、韓国で大きな反響を呼んだのである。
 その執筆者の名前はすでに明らかになっているが、北に批判的な主張は一切なかった。現在では元編集長の安江良介の意向が働いたということが判明している。日本は韓国の保守派を、安全地帯にいながら後ろから攻撃したのである。韓国が今のようになってしまった責任は、私たち日本人にも責任があるのだ。
 憲法上の制約もあり、日本が国家として何ができるかは限られているが、自由アジアの仲間を見捨てることはできない。韓国もまた台湾と同じなのである。韓国全部を敵視するのは間違っている。それこそ友と敵を選別しなければならないのである。
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