草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

韓国の異常な事態は対岸の火事ではない

2025年01月16日 | 朝鮮半島
 国民から選ばれた大統領が、任期途中で逮捕されるということは、まさしく前代未聞ではないだろうか。韓国のユン大統領に拘束令状を執行させる権限が、どこにあるか問われるのは、いうまでもないことである。
 北朝鮮や中国の息のかかった左派勢力が、法にもとづかない形で権力の奪取を試みたのである。国会が左派勢力に握られ、何もできなくなってしまっているなかで、孫大統領が乾坤一擲の思いで戒厳令を布告した。それ以外に自由と民主主義を守る手立てはないからである。
 ユン大統領を守り抜こうとする人たちは、若者が中心である。自由と民主主義の恩恵に浴してきたからである。韓国有事は日本有事である。今まさに香港の二の舞になろうとしているときに、石破内閣は、韓国の左派勢力との接近を図ろうとしている。
 カール・シュミットが言うように「主権者とは、例外状況にかんして決定をくだす者をいう」(『政治神学』)のである。
 日本も安閑としてはいられない。そこでエセ保守を排除するのは当然のことである。韓国の出来事は対岸の火事ではない。国家として身構えるためには、党派を超えて保守派が団結しなくてはならないのである。そして、自衛隊は、戦後体制によって栄誉の大権が与えられなくても、国体を守り抜く軍隊として矜持を持たなくてはならないのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国有事は対岸の火事ではない

2025年01月06日 | 朝鮮半島
 尹大統領が追い詰められ韓国の政治情勢が不安定になっているが、敗戦国日本が予想よりも早く独立を回復することができたのは、昭和25年6月、毛沢東やスターリンの支援を受けた北朝鮮が韓国に攻め込み、あっという間にソウルを陥落させ、釜山近くまで攻め込んだからです。つまり、朝鮮戦争が勃発したからなのです。
 これに驚愕したマッカーサーは、連合国軍を率いて反撃に転じ、北朝鮮軍を満州の酒井にまで追い払いました。その後は中国軍が介入して、今の38度線で膠着状態となり、そこで休戦協定が結ばれることになったのです。
 そうした経過について、渡部昇一が『渡部昇一の少年日本史』で書いています。なぜマッカーサーが危機感を抱いたかというと、そうなってしまえば、ユーラシア大陸の東部は全て共産化してしまうからです。現在はロシアは共産主義を名乗ってはいませんが、共産国家と同盟関係を強化しています。
 マッカーサーが恐れたからこそ、日本も再軍備に踏み切ることになったのです。何としてでも、韓国は自由と民主主義の国家を維持してもらわなくてはなりません。対岸の火事と考えてはならないのです。台湾有事は日本有事であるように、韓国有事もまた、日本有事であるのですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする