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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

三島由紀夫の憂国

2007年10月28日 | Weblog
このままでは日本が溶けてなくなってしまう。凡庸な時代に生をうけて、日本人の多くはそれで満足しているからだ。11月25日の憂国忌を前に、三島由紀夫の壮烈な死を思い起こすべきではないだろうか。三島は、文学的死を選んだのではなく、あくまでも政治的な死であった。今の日本にあっては、命を賭して大義に殉ずるという精神が忘れられてしまっている。三島のよき理解者であった林房雄は、「正義をして正義たらしめる狂信を信じて自決したのである」とコメントした。吉田松陰に通じる日本の血脈がそうさせたのだろう。草深きこの国のそれが文化であり、合理的な判断ではうかがい知れない、奥深い何かに突き動かされるのだ。しかも、三島の場合はテロではなかった。作法に則って自刃してみせたのである。
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