飯山陽さんが言うように、新ヤルタ体制のなかで日本はどうすべきかを考えなくてはならない。思い起こせば、新民族派の人たちは、これまで一貫してヤルタ・ポツダム体制の打破を叫んできた。つまり、アメリカやロシア、さらには中国の強権政治に身構えることを主張してきたのだ。
ヤルタ体制というのは、ルーズベルト、スターリン、チャーチルの三人が、ドイツ降伏後の1945年2月、クリミア半島のヤルタで会談し戦後世界を決定づけた。日本の北方領土にソ連軍が侵攻し、現在も不法占拠されているのは、ヤルタ協定に明文化されていたからである。
新ヤルタ体制とはトランプ、プーチン、習近平による世界支配を意味する。もはや国連などの国際機関が意味をなさなくなってきており、大国のエゴがまかり通る時代が到来したのだ。
大国のゴリ押しに対して、日本は国家として身構えなくてはならない。もちろん、日米同盟が軸であることは当然だが、我が国の国益をどう守り抜くかである。
いくらウクライナがロシアの侵略に戦っていても、トランプとプーチンの話し合いで、全てを決めてしまうのである。それに対抗するには、アメリカに言われるまでもなく、我が国は防衛力を強化し、核保有についても協議しなくてはならない。
大国の思いのままになることを良しとせず、日本は真の主権国家を目指さなくてはならない。今後は韓国、台湾、フイリッピンとの絆を強化し、アメリカへの働きかけを強めるべきだろう。
まずやるべきは、石破を引きずり下ろすことだ。今回の10万円商品券を政局にし、高市早苗さんを総理総裁にして、今こそ国家としての日本を取り戻さなくてはならないのである。