いくら新聞が社会の公器を自称しようとも、押し紙を続けている以上、正論など吐くべきではない。ABC協会の最新のデータによれば、朝日新聞の販売部数は670万部といわれるが、そのうちの約30パーセントが押し紙だといわれる。それだけの新聞が読まれることもなく、古紙に出されているのだ▼折込チラシの料金も、広告料金も、何を基準にして算定しているかといえば、新聞社が公表している販売部数である。それが嘘であるのならば、まさしく詐欺ではないだろうか。そんなことを自分たちがしていて、どうして他人を責めることができるだろう。膿を徹底的に出さなければ、新聞離れはより深刻になるだろう。ホテルなどでタダの朝日新聞や読売新聞などがばらまかれているが、捨てるよりはましだからだろう▼押し紙の分がなくなれば、朝日新聞などは大きなダメージを受けるのは必至だ。部数がガタっと減れば、販売収入や広告代も激減する。経営的に成り立たなくなるのは目に見えている。宅配制度というのがそもそも問題なのである。毎日届けるためにはコストがかかる。それが新聞代にも上乗せされてきた。読みたい新聞を身近なコンビニで買えばいいのである。日々の情報はネットで十分であり、解説や論説が素晴らしければ手に取られるわけで、読者が判別する時代が到来したのだ。それに未だに気づかないのが新聞業界なのである。
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