つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

高校野球の選手宣誓

2012年03月22日 | スポーツ
                  選手宣誓をする石巻工業高校の阿部翔人主将

関西では、大阪府立体育会館に大相撲春場所が開催され、甲子園で選抜高校野球が始まると春を感じるという。

第84回全国選抜高等学校野球大会が始まった。
東日本大震災で被災した宮城県立石巻工業高校野球部が出場していた。
そして、開会式では選手宣誓の栄誉を与えられた。

石巻工高の阿部翔人主将の選手宣誓が注目をされた。
前日のリハーサルでは発熱のため代理が務めていたが、開会式当日は阿部翔人主将が元気良く出場をして選手宣誓を担当していた。

(選手宣誓)
東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。
被災をされた方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみにくれている方がたくさんいます。
人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。
しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、日本中に届けます。
感動、勇気、そして笑顔を。
見せましょう、日本の底力、絆を。
我々、高校球児ができること、それは、全力で戦いぬき、最後まであきらめないことです。
今、野球ができることに感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。
平成24年3月21日
選手代表 宮城県石巻工業高等学校野球部主将 阿部翔人

落ち着いたメッセージを込めた選手宣誓であった。
中継をしていたアナウンサーも阿部選手の選手宣誓を素晴らしく落ち着いていたと評価をしていた。観覧席では涙を流して聴いていた人も多くいた。
テレビでは阿部翔人選手の模様を選手宣誓の前と後でも多く映し出していた。
選手宣誓の前は緊張気味で口の中が乾くのか口を動かすことが多く、選手宣誓では落ち着いてはっきりとゆっくりと大きな声で役目を果たし、終わった後はホッとした表情を見せていた。

石巻工業高校体育館では躰道の宮城県大会を開催したことがあるのでとても親近感を感じた選手宣誓であった。

(3月22日記)
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