つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

十条冨士塚

2013年07月03日 | 名所
                        十条冨士塚

世界文化遺産に登録された富士山の山開きは7月1日です。
江戸時代には、富士山まで行けない人のために地域で冨士塚を築きその山に登ることで富士信仰をしたこととなる風習があります。

東京都内でも多くの場所に冨士塚が設置されています。
北区の十条冨士塚は、十条地域の人々が、江戸時代以来、冨士信仰にもとづく祭儀を行って来た場です。

現在も、これを信仰対象として毎年6月30日・7月1日に十条冨士神社伊藤元講が、大祭を主催し、参詣者は、頂上の石祠(せきし)を参拝するに先だち線香を焚きますが、これは冨士講の信仰習俗の特徴のひとつです。

塚には、伊藤元講などの建てた石造物が、30数基あります。銘文(めいぶん)によれば遅くとも、天保11年(1840)10月には冨士塚として利用されていたと推定されます。

この地域の小学校と中学校は毎年この二日間は休校としております。
児童たちは富士塚に登ったり、冨士街道の沿道に並んだ出店の買い物を楽しんでいました。

(7月3日記)
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