ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.10.30 いろいろあらぁな

2010-10-30 09:37:37 | 日記
 かつては人生50年だったが、今や平均寿命は80歳を優に超え、50歳では、まだまだ親もしっかり生きているし(100歳を超えた祖父母世代が生きている、という方もいる)、とてもじゃないけれど人生の幕引きとは程遠い現役世代、である。

 それにしても半世紀近く生きてくれば本当に“いろいろあらぁな”である。
 同い年の友人の話を漏れ聞くと、自分の親も配偶者の親も病を得ての入院生活。毎日複数もの病院に看護に行くのはとても身が持たないから同じ病院に入院してもらった、という。なるほどな・・・、と思う。これは実に賢い自己防衛策だろう。

 一方で、遅くに子供が出来た友人(私も含む)はまだまだ子育て真っ最中。親に孫の面倒をみてもらうどころか、小さい子供を抱えつつ老親の介護、とてもじゃないけれど体が持たない・・・。
 働きながら早くに1人目の子供を授かり、そのあと2人目、3人目・・・、同じように面倒をみてもらえる算段でいたら、そうはならず、親も老いるし、一人目と違ってそれほど頑張ってもらえない、という話も聞く。さもありなん、だと思う。

 はたしていつ子供を持つのが一番いいのかな、と思うこともある。
 若いうちにとにかく続けて複数産んでしまい、職場の視線や待遇、遊びたい気持ちはじっと我慢。なんとか子供の手が離れてきたら徐々に軸足を仕事にシフト。それならまだ体力もあるし、自己実現もできる。子供の思春期だってまだまだ自分の若さとエネルギーで乗り切れる。早くに成人してくれれば、孫に会えるのも早いだろう・・・。そこで孫育てをあてにされるかどうかは別として。
 かたや、職場である程度実績を作ってから満を持して出産。それなりにキャリアも年を重ねているからお給料もあがり、経済的な基盤はしっかりしているし、精神的には大人になって落ち着いている。それでも体力面では若い時と違って、24時間コンビニ状態の子育てはやはり身にこたえる。更年期障害の頃にちょうど子供の思春期にあたるのも結構辛い。なんとかくぐり抜ければもう気力体力かなり落ちて、下手をすれば病の一つや二つ、という状況。

 私は2つ目のパターンだったけれど、それでも子供は授かりものだから、授かった時が心身ともに一番いいとき、と考えるのが幸せなのだろう。
 息子は両親にとっては初孫だったし、今から15年近く前、父も母も60代だったから、50代の若いおじいちゃんおばあちゃんには敵わなくても、まだまだ十分元気だった。父などは病気がちだったのに孫が出来てからは逆にしゃんとしてしまい、毎週車に乗って買い物やらなんやら手伝いに来てくれた。が、続けて子供が授かればまだしも、数年後に実家の両親に同じサポートをしてもらえたか、と思えばとても無理だったと思う。私自体が結果として一人で手いっぱい(今やもてあましている・・・)だったけれど。

 今のところ、実家の両親は老いたとはいえ2人でなんとかやってくれているし、義妹宅にお世話になっている年が明ければ90歳を迎える義母は、今年の夏の暑さにほとほと懲りて来年はまた夏の間北海道に行く、と極めて元気だ。そんなわけで、とりあえずは切羽詰まった介護問題には直面していないのだが、それにしても明日は我が身、である。

 そしてとにかく、よもや老親に私の介護をしてもらう、ということだけはないように順番だけは守ってなんとかこのまま頑張り抜きたい、と決意を新たにするのである。

 昨夜より胃がもたれたような気持ち悪さとだるさが強い。
 今朝は台風の接近により早朝に休校の電話連絡。本人は全く知らずに白河夜船で熟睡し、夫に「自覚が足りない。いつになったら起きるのかと放っておいたけれど、大遅刻だぞ!」と起こされて、今頃のっそり起きてきた。挙句の果ては、「土曜日は普通に授業がある日と出席カウントが違うから、遅刻しても大丈夫で、良かったね。」とのずれた台詞。今日は休校だとようやく知って、「なんだ、また寝よう」とのたまい、脱力してしまう。

 私はこれから塾の担当講師との面接。この雨の中、なんと気の重いことか・・・。
コメント
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