今日も診察前採血。家を出たときは雨が降りそうになかったので折りたたみ傘も持たずに出かけてしまった。ところが最寄り駅近くまで歩く間に雨がぱらつきだした。なんとかもってくれるか・・・と思ったけれど、病院の最寄り駅でもぽつぽつと降っていた。ここで風邪をひくわけには・・・、ということで諦めて途中のドラックストアで超軽量の折りたたみ傘を買う。
今日もラッキーで採血は10人ほどの待ち人。10分足らずで番号が呼ばれ、白血球のみチェックのため1本の採血後、内科受付へ。こちらは結果が出るまで小一時間は待つ、と思っていたが、30分ほどで中待合に呼ばれ、その後診察室に20分足らずで入れた。
「今日はとても早くてびっくりしました。」とご挨拶すると、「外来がすいすい進んでいるようですね。」と先生も。特に変わったことはないが、カテーテルが入っている首筋の引きつれと傷口のチクチクした痛みがあること、心なしか左胸の傷跡のしこりが小さくなっているように感じることをご報告。先生に触診して頂くと「確かに平べったくなっていますね。」とのこと。ナベルビン効果だとよいのだが。問題の白血球は4200で好中球も46%で問題なし。やはり3週間前の値まで戻っている。今回は8割の量で投与するので次回は少し下がるくらいなら(1000あれば)ナベルビンをやりたい、とのこと。
処置室に顔を出すと、皆さんもすいすい進んでいたと見えて点滴椅子、カーテンで囲えるベッド全てが満席。ナースステーションの手前の開放ベッド1つしか空いていないので、そこでとのことで、廊下で30分ほど待ってから刺針。今日は若干チクリとしたがその後は問題なく、15分ほどして薬が届いて点滴開始。ベッドに寝てしまうと本が読めないので、枕や毛布をお借りして背あてにして読み始めたが、どうも体勢的に眠りを誘うポーズだったらしく、途中うとうとしてしまった。看護師さんには「珍しいわね、疲れているのかな、って言ってたのよ」と言われてしまう始末。
ハーセプチンの後、今日の吐き気止めはデキサート、そしてナベルビンが38mgの規定量8割の30㎎、最後に生理食塩水。最後の2つは全開で落としたが両方とも15分かからず。合計3時間足らずで順調に終了。
針を抜き、会計をして病院を出ると、やはり雨がぽつぽつ。傘を買っておいて良かった、と思う。
今日は病院に入ってから出るまで5時間強。ランチタイムにも十分間に合ってゆっくり食事をして読書もして帰宅した。
今日は2冊読めた。
1冊目は唯川恵、畠中恵、角田光代さんら7編のアンソロジー「恋のかたち、愛のいろ」(徳間文庫)。解説で藤田香織さんが書いておられるように「複数の作家の短編アンソロジーの魅力は、未読どころか名前も知らなかった作家に出会える可能性が高いこと。こうしてアンソロジーで初読みして愛読するようになるケースは少なくない。読書の幅が広がることは、単純に嬉しくて楽しい」のである。今回のベストはお初の原田マハさんによる『ブルースマンに花束を』。恋愛における”切なさ”濃度が凄まじく、感動。同じくはじめましての朝倉かすみさんの『掛け星』も引き込まれた。畠中さんの『苺が赤くなったら』、ヴァシィさんの『号泣男と腹ペコ女』もそれぞれ楽しめたし、全部になってしまうけれど、オオトリの角田さんの『地上発、宇宙経由』はさすが、という感じ。それにしても学生時代に今のように携帯が普及していたら、みんなデートには困らなかっただろうな、としみじみ。
2冊目は川上弘美さんの書評集「大好きな本」(文春文庫)。何より題名が良い。手にとってにっこり幸せになる感じ。川上さんの作品はとても好きなのだが、それにしても彼女が薦める144冊の本の中で読んだことがあるのは1割にも満たず、すっかりうなだれてしまった。読んでみたい本が沢山。ああ、時間が足りない・・・。とりあえず1冊、長田弘さんの『本という不思議』の書評より。「『(本を読むということは)権益だのおカネだのによって充たされえないはげしい希望、消費の量によって測ることのできないようなゆたかさの詰まった、どう言えばいいか、金本位制の夢なんかに頼らない言葉の新しい経験(なのです)』このような文章を読み進むにつれて、とてもいいものを分けてもらった気持ちになってくるのだ。ただし、いくらいいものをもらった気持ちになっても、それだけではきっとだめなのだ。なぜなら、さしだされる「いいもの」は、読書を通じて著者自信がつかみとったエッセンスであるにちがいないから。真にいいものは、自分自身で読書することによってしか得られない。そのことを、この本はきびしくあたたかく、繰り返し私に教えるのである。」
今のところステロイド効果で元気。夕食の支度も手抜きをせずにしっかり頑張った。
今日もラッキーで採血は10人ほどの待ち人。10分足らずで番号が呼ばれ、白血球のみチェックのため1本の採血後、内科受付へ。こちらは結果が出るまで小一時間は待つ、と思っていたが、30分ほどで中待合に呼ばれ、その後診察室に20分足らずで入れた。
「今日はとても早くてびっくりしました。」とご挨拶すると、「外来がすいすい進んでいるようですね。」と先生も。特に変わったことはないが、カテーテルが入っている首筋の引きつれと傷口のチクチクした痛みがあること、心なしか左胸の傷跡のしこりが小さくなっているように感じることをご報告。先生に触診して頂くと「確かに平べったくなっていますね。」とのこと。ナベルビン効果だとよいのだが。問題の白血球は4200で好中球も46%で問題なし。やはり3週間前の値まで戻っている。今回は8割の量で投与するので次回は少し下がるくらいなら(1000あれば)ナベルビンをやりたい、とのこと。
処置室に顔を出すと、皆さんもすいすい進んでいたと見えて点滴椅子、カーテンで囲えるベッド全てが満席。ナースステーションの手前の開放ベッド1つしか空いていないので、そこでとのことで、廊下で30分ほど待ってから刺針。今日は若干チクリとしたがその後は問題なく、15分ほどして薬が届いて点滴開始。ベッドに寝てしまうと本が読めないので、枕や毛布をお借りして背あてにして読み始めたが、どうも体勢的に眠りを誘うポーズだったらしく、途中うとうとしてしまった。看護師さんには「珍しいわね、疲れているのかな、って言ってたのよ」と言われてしまう始末。
ハーセプチンの後、今日の吐き気止めはデキサート、そしてナベルビンが38mgの規定量8割の30㎎、最後に生理食塩水。最後の2つは全開で落としたが両方とも15分かからず。合計3時間足らずで順調に終了。
針を抜き、会計をして病院を出ると、やはり雨がぽつぽつ。傘を買っておいて良かった、と思う。
今日は病院に入ってから出るまで5時間強。ランチタイムにも十分間に合ってゆっくり食事をして読書もして帰宅した。
今日は2冊読めた。
1冊目は唯川恵、畠中恵、角田光代さんら7編のアンソロジー「恋のかたち、愛のいろ」(徳間文庫)。解説で藤田香織さんが書いておられるように「複数の作家の短編アンソロジーの魅力は、未読どころか名前も知らなかった作家に出会える可能性が高いこと。こうしてアンソロジーで初読みして愛読するようになるケースは少なくない。読書の幅が広がることは、単純に嬉しくて楽しい」のである。今回のベストはお初の原田マハさんによる『ブルースマンに花束を』。恋愛における”切なさ”濃度が凄まじく、感動。同じくはじめましての朝倉かすみさんの『掛け星』も引き込まれた。畠中さんの『苺が赤くなったら』、ヴァシィさんの『号泣男と腹ペコ女』もそれぞれ楽しめたし、全部になってしまうけれど、オオトリの角田さんの『地上発、宇宙経由』はさすが、という感じ。それにしても学生時代に今のように携帯が普及していたら、みんなデートには困らなかっただろうな、としみじみ。
2冊目は川上弘美さんの書評集「大好きな本」(文春文庫)。何より題名が良い。手にとってにっこり幸せになる感じ。川上さんの作品はとても好きなのだが、それにしても彼女が薦める144冊の本の中で読んだことがあるのは1割にも満たず、すっかりうなだれてしまった。読んでみたい本が沢山。ああ、時間が足りない・・・。とりあえず1冊、長田弘さんの『本という不思議』の書評より。「『(本を読むということは)権益だのおカネだのによって充たされえないはげしい希望、消費の量によって測ることのできないようなゆたかさの詰まった、どう言えばいいか、金本位制の夢なんかに頼らない言葉の新しい経験(なのです)』このような文章を読み進むにつれて、とてもいいものを分けてもらった気持ちになってくるのだ。ただし、いくらいいものをもらった気持ちになっても、それだけではきっとだめなのだ。なぜなら、さしだされる「いいもの」は、読書を通じて著者自信がつかみとったエッセンスであるにちがいないから。真にいいものは、自分自身で読書することによってしか得られない。そのことを、この本はきびしくあたたかく、繰り返し私に教えるのである。」
今のところステロイド効果で元気。夕食の支度も手抜きをせずにしっかり頑張った。