つい最近まで朝の身支度は、お化粧して、腕時計をして、最後にかつらを被って鏡でチェックして出発、という流れがスタンダードだったが、ついに先日このブログでも書いたとおり、かつらを卒業し、お化粧の後は腕時計だけして出かければよいようになった。それからまもなくして、指の浮腫みが軽減し、指輪がはめられることに気づいて指輪をする、という動作が加わった。
そうした一連の動作にまだ不慣れなためか、早速、腕時計をして出かけるのを忘れてしまった。最近では腕時計はしないで携帯を時計代わり、という人も多いようだが、やはり腕時計をしていないと何かと不便だ。もちろん重さが気になって外すこともあるけれど、ちょっと外出したときに時計がないと困ることが多い。いちいちバックから携帯を出して確認、というのはあまりスマートではない。
腕時計といえば、息子は中学受験のときに初めてそれなりにきちんとした時計を買った。自分で好きなものを選ばせたこので、これまでなくさずに壊さずにずっとそれを使っていた。
それまではポケモンやらミッキーマウスやらの文字盤の子供用のものだった。特に腕時計をする必要も無かったし、その場限りで放りっぱなし。電池が切れて止まってしまったものがゴロゴロしている。
中2になってしばらくした頃、夫が自分の時計を1つ、譲ってやっていた。メタリックのちょっと洒落た時計で、すっかり鼻高々で学校にしていった。皆からも褒められて羨ましがられた、とご機嫌だった。そして、何日もしないうちに、なくして帰ってきた。ちょっと外して机の上に置いて戻ってみたらなかったそうだ。「なんで意味もなく外すのだ」と怒られてすっかりしょげていた。それにしても名前が書いているわけはないけれど、自分のものでない物をそのまま自分の物のようにして持っていれば、当然息子はわかるから、家に持ち帰って換金でもしてしまうのか、学校の外でするのか、私にはその時計がどうなったのかはわからない。
保護者会のときに担任にも聞いてみたけれど、「なんともできない」という答えしか返ってこなかった。
その前には夫がもう何十年もずっと使い込んで息子に譲ったグローブまで失くしていた。失くしたのか盗られたのか、本当のところよくわからないのだが、なんとも物騒な学校である。
忘れ物や落し物が届くと一括して預かっておいてくれる場所もないらしい。
そんなわけで結局ずっと3年前に買った時計ひとつを使っていたのだが、先日の試験前にどうも文字盤がずれていて(キャンプのとき川に飛び込んだ衝撃でずれたらしい、と本人は言っている。)調子が悪い、と言うので、また当分の間は使ってもらうつもりで新しく買ってやった。気に入った様子だったので、やれやれと思っていたところ、またまた、なんと1週間もしないで壊してきた。
廊下を歩いていたら、いきなり下級生が遊んでいたボールが飛んできて腕時計を直撃したとのこと。・・・私にはとても想像できないのだが、さすがに男子校だから、なんでもあり、なのだろう。
時計本体はもちろん保証期間内だったが、ちょうどベルトの部分がはずれてネジがとんでしまい、はめられなくなってしまったのだ。保証の範囲外ということで、しばし預かられて部品代を払って修理してもらった。
さすがにそれに懲りたのか、以来また壊されるといやだから、と学校には時計をしていかなくなっている。どうも羹に懲りて膾を吹く、という気がしないでもないが。携帯も持参禁止なので、いったいどこで時間を確認しているのやら・・・。そういえば、元々それほど時間を気にするようなところのない、いい加減な性格を持ち合わせているようにも思え、どちらにせよ、まさに自由児である。
所属している部活も「今日は部活あるの?」と聞くと、「わからない。部室に行ってみて誰かがいれば、ある」というきわめてゆるい活動。曜日も時間も決まっていないなんて・・・、と私は驚くばかりであるが、これが息子の性格には案外合っているのかもしれない。
そんな大胆な息子を見ていると、一日腕時計を忘れたからと、おろおろしている私はやはり小心者で、息子の爪の垢でも煎じて飲んだほうがいいのかもしれない。
そうした一連の動作にまだ不慣れなためか、早速、腕時計をして出かけるのを忘れてしまった。最近では腕時計はしないで携帯を時計代わり、という人も多いようだが、やはり腕時計をしていないと何かと不便だ。もちろん重さが気になって外すこともあるけれど、ちょっと外出したときに時計がないと困ることが多い。いちいちバックから携帯を出して確認、というのはあまりスマートではない。
腕時計といえば、息子は中学受験のときに初めてそれなりにきちんとした時計を買った。自分で好きなものを選ばせたこので、これまでなくさずに壊さずにずっとそれを使っていた。
それまではポケモンやらミッキーマウスやらの文字盤の子供用のものだった。特に腕時計をする必要も無かったし、その場限りで放りっぱなし。電池が切れて止まってしまったものがゴロゴロしている。
中2になってしばらくした頃、夫が自分の時計を1つ、譲ってやっていた。メタリックのちょっと洒落た時計で、すっかり鼻高々で学校にしていった。皆からも褒められて羨ましがられた、とご機嫌だった。そして、何日もしないうちに、なくして帰ってきた。ちょっと外して机の上に置いて戻ってみたらなかったそうだ。「なんで意味もなく外すのだ」と怒られてすっかりしょげていた。それにしても名前が書いているわけはないけれど、自分のものでない物をそのまま自分の物のようにして持っていれば、当然息子はわかるから、家に持ち帰って換金でもしてしまうのか、学校の外でするのか、私にはその時計がどうなったのかはわからない。
保護者会のときに担任にも聞いてみたけれど、「なんともできない」という答えしか返ってこなかった。
その前には夫がもう何十年もずっと使い込んで息子に譲ったグローブまで失くしていた。失くしたのか盗られたのか、本当のところよくわからないのだが、なんとも物騒な学校である。
忘れ物や落し物が届くと一括して預かっておいてくれる場所もないらしい。
そんなわけで結局ずっと3年前に買った時計ひとつを使っていたのだが、先日の試験前にどうも文字盤がずれていて(キャンプのとき川に飛び込んだ衝撃でずれたらしい、と本人は言っている。)調子が悪い、と言うので、また当分の間は使ってもらうつもりで新しく買ってやった。気に入った様子だったので、やれやれと思っていたところ、またまた、なんと1週間もしないで壊してきた。
廊下を歩いていたら、いきなり下級生が遊んでいたボールが飛んできて腕時計を直撃したとのこと。・・・私にはとても想像できないのだが、さすがに男子校だから、なんでもあり、なのだろう。
時計本体はもちろん保証期間内だったが、ちょうどベルトの部分がはずれてネジがとんでしまい、はめられなくなってしまったのだ。保証の範囲外ということで、しばし預かられて部品代を払って修理してもらった。
さすがにそれに懲りたのか、以来また壊されるといやだから、と学校には時計をしていかなくなっている。どうも羹に懲りて膾を吹く、という気がしないでもないが。携帯も持参禁止なので、いったいどこで時間を確認しているのやら・・・。そういえば、元々それほど時間を気にするようなところのない、いい加減な性格を持ち合わせているようにも思え、どちらにせよ、まさに自由児である。
所属している部活も「今日は部活あるの?」と聞くと、「わからない。部室に行ってみて誰かがいれば、ある」というきわめてゆるい活動。曜日も時間も決まっていないなんて・・・、と私は驚くばかりであるが、これが息子の性格には案外合っているのかもしれない。
そんな大胆な息子を見ていると、一日腕時計を忘れたからと、おろおろしている私はやはり小心者で、息子の爪の垢でも煎じて飲んだほうがいいのかもしれない。