ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.10.29 好感度ダウン

2010-10-29 07:25:38 | 日記
 またしてもやられた、という感じだ。

 体育祭が終わればそろそろ次のクールの小テストだったのでは・・・と気にしていたのだが、息子が年間スケジュール表を隠し持ってしまい、確認が出来ずにいた。折に触れて「そろそろ朝の10分間小テストの週じゃないの。」とか「範囲はもらっていないの。」と聞いていたけれど(そもそもこれが過保護だといえば過保護以外の何物でもないのだが、放っておくと追試になろうが不合格になろうが全然へっちゃらなのである。)「実力テストの後だよ。」とか「まだもらっていない。」と答えが返ってきていた。

 週の初めに塾の学習報告シートがファックスされてきた時のこと。これまでは本人にしつこく言って出させていたのだが、何度言ってもなかなか出さないし、出された宿題は答えと一緒に渡されてしまうと答えをただ写して持っていくだけ、という信じられない体たらくなので、面倒は面倒だし過保護以外の何物でもないのだが、ファックス送付をお願いして、本人がやったものを答え合わせしてやってからやり直しをさせている。本来は自力でやって答えを確認し、解き直すまで自分でやる、というのが理想なのだが。学習報告シート自身は本人が帰るまでに先生の書き込みが間に合えば直接本人に渡してくれるのだが、今回は間に合わずにファックス送付になったようだ。
 そのファックスが届いたのは息子が帰宅して2時間近く経っての夜10時半。私はその夜体調が悪かったので、プリントアウトは明日でいいや、と思って先に寝てしまった。

 今から思えば自分にやましい部分があるので「今のは塾からのファックス?」とわざわざ寝室にいた私に自室から聞きに来ていた。我が家のファックスは不要なものは印刷しない“見てから印刷”にセットされているので、送信先を確認してからプリントアウトする。夫はどうも”臭い”と感じてすぐにプリントアウトしたようだ。
 「10分間小テストの勉強があるということなので、宿題は少なめにしました。」との記載があったので(こういう交渉には実に長けている。)、すぐに息子に確認したそうだが、まるで臆することなく「小テストじゃなくて来週の実力テストのこと、先生の書き間違い!」というので、すっかり信じて、それ以上追及しなかったという。
 翌朝、私も同じことを聞いたのだが、同じ答えしか返ってこなかった。来週の実力テストの範囲表はあいかわらずリビングのテーブルに置きっぱなしなので、とても勉強しているとは思えなかったのだが・・・。

 昨日、今週末にある塾の面談についての確認電話があり、担当の先生と話したところ、やはり今週は小テストウイークだということが判明し、大恥をかいた。既に半分以上のテストが終わっている。塾には以前に年間スケジュールをファックスしてあったので、再度それをファックスしてもらうという不始末。「コントロール不能ですみません・・・」と小さくなった。

 しれっと夫と私をだましていたのだ。テスト範囲が記載されたプリントが渡されると塾にファックスしているのだが、それすら全く見せずに、何気なく月曜日から毎日受けていたことがわかった。先生いわく、たまたまこの日だけは満点だったようだけれど。そして私が先生からの電話を切るか切らないかのタイミングで何食わぬ顔で塾から帰宅した。夫と私に「どういうことか?」と詰め寄られた次第。

 それでもぶんむくれて謝りの言葉は一切出ない。食事の途中だったが、夫に「そんな嘘つきは出ていけ!」とまで言われ玄関にしぶしぶ行った。外は寒かったのを思い出したのかジャンバーを羽織ろうとしたところ、夫から「それはお父さんが買ってやったのだから、お前が自分で買ったものだけを持って行け、それがなければそのまま出て行け!」と言われているのが聞こえる。さすがに風邪をひいて寝込まれても困るし、と割って入った。
 しかし空腹状態で寒空のもとに「出ていけ!」と言われ、なんとか許してもらおうと弁明することもなく、出て行こうとするとは・・・。どうしても謝りたくない、それなら出ていけと言われたので売り言葉に買い言葉で出ていく、という選択肢。うーん、どうしたものか。

 その場での彼の言い分は、私から「範囲のごく狭い小テストくらいきちんと準備をして20点満点を取って来てね。」と言われるのが嫌だ、20点取れないと、「やはり(親が)見てやらないとだめだ。」と言われる。仮に20点取ってきたって褒めてもくれない。だから今回は自分で自分のやり方でやろうと思った。だから黙っていた、とのこと。そんな嘘はすぐにばれるのに・・・。

 夫がお前の言い分もわかる、ということで「出ていけ!」発言は撤回され、食事に戻った。
 それにしても他に出す話もないので、私が自分の中3時代の頃のことを引き合いに出すと「自分は出来る、と自慢している。お前は馬鹿だと言われているのが悔しい。」のだそうで、なんともしがたい。当分黙っていることにした。こうした小さな積み重ねを大切にしていればきちんと力がつくのだから、と良かれと思って言っていた事が息子にとって実際には大きなストレスになっていた、と反省した。15年近く母業をやっていても息子の気持ちを組んでやれない。なかなか成長しないのはこちらかもしれない。
 もちろんいちいち舌打ちされ、睨まれる中、こちらだって勉強しろ、としつこくうるさく言いたくなどない。受験生なのだから、自分からやってくれれば何にも問題はない。が、言い方がふるっている。
「そうして人の嫌がることをしつこく言うと、どんどん好感度がダウンするから。」

 「好感度が下がることを恐れて親なんかやっていられるか!」と私は言いたい。
 「誰が好き好んで人から嫌われることを言うのだ。それでも言ってやるのは親だからではないか。」と言ってみても、息子には当分届きそうにない。

 祖父母の家に行くと、私はいつも勉強々々と五月蝿い教育ママの悪者になっているらしい。受験まであと100日あまり、どうしたものか。言わなくて済むようになってほしい、だけなのだ。

 が、私からすればこの感覚のずれたとしか言いようのない好感度ダウン発言には、(また、ブログのネタが出来た!)と思わずにやりとしてしまった。我ながら私も変な奴である・・・と思わずにはいられない。

 なんとなくぽっぽと顔が火照るような感じはあるけれど、ステロイドのおかげで吐き気も気持ち悪さも殆どないし、まだ体調は悪くない。相変わらず胸の鈍痛はあるが、酷くはなっていないのでとりあえず様子見だ。
コメント
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