ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.10.5 うちの匂い

2010-10-05 06:28:32 | 日記
 朝、息子が着替えていて、下着に袖を通しながら「どうも○○おばちゃんのうちの匂いに慣れないんだよなあ」と面白いことを言った。
 ちょうど、先日義妹宅に泊まりに行ったときに洗ってもらった下着にあたったらしい。我が家の使っている洗剤や柔軟剤と違う香りなので、ということだろう。

 それで「よその家に行くと、その家の匂いがあるよね。」という話になった。私も子供の頃、お友達の家に遊びに行くと、玄関を開けた途端にそれぞれのお宅にしっかりとそのお宅ならではの匂いがあったように記憶している。
 そして、確かに我が家で毎日暮らしていると自分の家の匂いは気づかないが、たまによその家から帰ってくると「ああ、うちの匂いだ」とほっとすることがある。
 自分が暮らしていた頃の実家の匂いももうすっかり忘れてしまったが、昔、祖父母がいた伯父の家にいくと、『おじいちゃんの匂い』とか『おばあちゃんの匂い』とか鋭敏に感じていたような記憶もある。
 今では実家が「おじいちゃん(父)の匂い」である。これはただの加齢臭なのだろうか。母は結構気にしていろいろ手を尽くしているようだが。

 息子は小さい頃からやけに鼻が利く(花粉症の季節はもちろんダメだが)子だったので、匂いについてはかなり鋭い。今は反抗期真っ盛りだから、私がいるとイライラして勉強ができない、などと平気でのたまうが、気づくとこっそり私のパジャマにすりすりしていることがある。いい匂いなのだそうだ。(これではただのマザコンではないか!)見つけると有無を言わせず引き剥がしているのだが。

 私は前にも書いたけれど香りの強いものは好きではないので、化粧品は殆ど無臭のものだし、香水もつけないので、自分では無臭のつもりでいるのだが。
 自分の家は無臭のような気がするが、しっかり我が家の匂いがあるのだろう。どんな匂いがするのか、他の人に聞いてみたいような怖いような気がする。

 そしていつのことになるかわからないけれど、息子がどんな女性とどんな匂いのする家庭を築くのだろうか、その時を見ることができたら、楽しいだろうな、と思う。

 さて、体調だが、ようやくマグラックスと自力で便秘が解消に向かっている。現金なもので、それにつれて食欲が出てきた。明日はまたナベルビン投与なのだから、きちんと通常通りのお腹の調子にしておかないと、後が辛そうだ。

 ずっと手指のこわばりが消えない、と感じているが、ひとつ気づいたことに手の浮腫みが大分引いている。これもホルモン治療を休止したせいかどうか、指輪がはめられるようになった。嬉しいことだ。逆に今回のポート再設置で首の傷にちょうど触れてしまうので、今年の誕生日に夫からもらったネックレスがまだ怖くて出来ない。ちょっぴり哀しいことだ。
コメント
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